Bluetoothに対応

デノン「D-T1」レビュー。音楽好きにこそお薦めしたいCD/Bluetooth対応ミニコンポ

折原一也

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2018年12月04日
デノン「D-T1」(関連ニュース)は、Bluetoothにも対応した15W+15W クラスDアンプ内蔵CDレシーバーと、木製エンクロージャーのスピーカーを組み合わせた、“高音質を手軽に楽しめるパッケージ”というべきミニコンポだ。

「D-T1」¥35,800(税抜)

デノンのHi-Fi設計が息づく、高音質ミニコンポ「D-T1」

この入門クラスのミニコンポに注目するべき理由は、Hi-Fiオーディオで長い歴史と実績を持つデノンが、その技術を惜しみなく投入して作り上げたモデルだからだ。もちろん価格帯としての制約は少なくないだろうが、その中で長年培ってきた回路設計のノウハウ、さらには単品のHi-Fiコンポーネントで開発した高音質パーツを投入。デノンのサウンドマネージャーである山内慎一氏で、Hi-Fiと遜色ない音質チューニングが施された。

「D-T1」のレシーバー部

その設計については、デジタル回路/アナログ回路/増幅回路/電源部をそれぞれブロックに分けて干渉を防止する「セパレート・ブロック・コンストラクション」を採用。信号経路を最短化する「シンプル&ストレート・シグナルパス」思想も製品全体にわたって徹底している。

さらに上位グレード製品にも搭載された高音質パーツが導入され、アンプにはコンパクト設計のクラスDアンプを搭載。電源もデジタル・アナログで分離されている。シャーシは上位ミニコンポ「RCD-M41」と同様の1mm厚スチールシャーシを用い、電源部にはさらにスチールプレートを追加した2層構造するなど、Hi-Fiコンポーネントらしい設計が随所に施されている。

背面部

CDプレーヤー部は、音楽CDだけでなく圧縮音源データディスクの再生も可能なスタンダードな仕様。ほか、AM/FMチューナーはワイドFMへ対応、光デジタル入力では96kHz/24bitまでの信号もカバーする。さらにBluetoothによるワイヤレス再生はAAC、SBCコーデックに対応しており、現代的なリスニングスタイルをカバーする。

本機のリモコン

付属スピーカーは木製エンクロージャーを採用した、25mmトゥイーターと120mmウーファーの2ウェイ・バスレフ型となる。

付属スピーカーは木製エンクロージャーを採用、2ウェイのバスレフ型となる


質感描写と空間再現が好印象。特にジャズ・クラシックとの相性が良い

まずはキース・ジャレット・トリオ『スタンダーズ Vol.2』のCDから聴く。ピアノの打鍵の豊かな質感再現、サウンドステージの空気感はまさに正統派のHi-Fiオーディオ。ドラミングはシャープで、打音の余韻がスッと消える様までも巧みに再現する。

マイルス・デイビスを聴いても、2本のスピーカーの間に端正に音像が立ち上がり、しなやかなシンバルなど、楽器の質感までしっかり引き出してくれる。情報量が多く、音の広がり感も豊かだ。アコースティックギターは弦の鳴りが立体的に展開し、トランペットの音の張り出しも素早い。録音の良い音源の長所を、上手に引き出してくれるシステムだ。

今回はスピーカーをスタンドに設置して試聴を行った

最新の音源では映画『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラックより「アナザー・デイ・オブ・サン」を聴いた。音色の描き分けに加えて、音楽が躍動する楽しさも引き出してくれるタイプだ。ハープの響きの立体的な広がり、クリアなボーカルなど、華やかなサウンドを奏でてくれる。

Bluetooth再生でも演出感のないタイトな音楽が楽しめる

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