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【特別企画】音切れのメッカ、秋葉原でテスト

これでも音切れしないの? JBLの完全ワイヤレスイヤホン「FREE X」を過酷な実験でテストした

公開日 2018/11/06 06:00 編集部:風間雄介
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ラスボスが待つ(?) 4FオーディオコーナーへGO!

ここまでのテストで音切れは一回もなく、これだけでもかなり凄いと思えたのだが、ここから最大の難関と思われる場所へ移動した。ヨドバシAkiba 4Fのオーディオコーナーである。

たいていの製品は1Fだけで何度も音が切れ、そこで実力が判定できるので、4Fまでは滅多に上がらないことを付け加えておこう。

4Fには、国内外各社のBluetoothヘッドホンやイヤホンが大量に並んでいる。完全ワイヤレスイヤホンばかりが集められたコーナーもある。ここに突撃するのである。

Bluetoothの周波数帯の電波が縦横無尽に飛び交っている、一番ヤバいところにわざわざ飛び込む。いわば、ラスボスが待つフロアに向かうようなものだ。これはさすがのFREE Xも音切れするのではないか。そう予想していた。

だが予想は、良い方向に裏切られた。4Fでも、全く音切れが起きなかったのである。ヘッドホンコーナーの中を何周もしたが、本当に何も起きなかった。そのとき流れていたミック・ジャガーの、粘り気のある声が、FREE Xからスムーズに再生されていた(ただし、混雑具合や飛び交う電波状況などによっては音切れする可能性もあるので念のため)。

ヨドバシAkiba横の通路も、音切れすることが多い場所だが、ここも問題なし

「両耳ふさぎ」も「改札」もなんなくクリアするJBL「FREE X」

ヨドバシAkibaツアーを満点でクリアした、JBL「FREE X」。ならば、どこまでやったら音が切れるのか。別の興味が湧いてきた取材班は、いろいろな実験を行った。

まず、駅前で両耳をふさぐ実験だ。手のひらですっぽりとイヤホンを自体をふさぐので、手によって電波が遮蔽される。これをやると、すぐに音が切れてしまう製品も多い。

JBL FREE Xを装着したまま、両手で耳をふさぐ

だが、FREE Xはすごい。この「両耳ふさぎ」をやっても、音が切れないのだ。

次に改札だ。近距離無線通信がすさまじい頻度で繰り返される改札も、音切れが頻繁に発生するポイントとして、この業界では知られている。ほぼ音切れしない完全ワイヤレスイヤホンにアップルの「AirPods」があるが、そのAirPodsでも、改札付近ではたまに音が切れることがある。

JBL「FREE X」を着けて、秋葉原駅の改札付近でしばらく音楽を再生したが、全く音切れの気配は無し。スマホをお尻のポケットに入れてみたり、スマホを持つ手を左右入れ替えたりなど、色々と実験しても、全く問題なかった。

秋葉原駅の中央改札付近で長時間試聴を行っても、全く問題なかった

ここまで切れないのなら、スマホとイヤホンの距離を思いっきり離してみてはどうだろう。編集部の平山が提案したので、さっそく実行した。

秋葉原中央公園に移動し、私(風間)が音楽再生中のスマホを持つ。そして、FREE Xを装着した平山が歩き始める。どんどん距離が離れていく。音が切れ始めたところで平山に手を上げてもらったが、その距離、実に約40m。写真を見てもらえたらお分かりと思うが、かなり遠い。驚くべき粘りと言って良いだろう。

遙か向こうで、JBL FREE Xを着けた編集部・平山が手を上げている。ここでようやく音が途切れ始めた

混雑する駅構内や満員電車でも途切れなかった

とはいえ、まったく音が切れないわけではない。私の自宅は西武池袋線沿線にあるが、会社のある秋葉原への往復を3回ほど行ったところ、計6時間程度の使用で、1回だけ音が切れた。それも、なぜここで? と思えるような、街の電気屋さんの前だった。

だが、池袋駅や秋葉原駅など非常に混雑する駅、そして満員電車の中でも、取材時の接続はパーフェクトだった。都心での通勤・通学時でも、音切れの心配なく使えそうだ。

ただし一点付け加えておきたいのは、Bluetoothイヤホンの接続安定性は、スマホとの相性も関係するということ。今回はiPhoneとの組み合わせで大変良好な結果となったが、いつもこの結果が出るとは限らない。また、ほかのスマホでも途切れないとは断言できない。この点はあらかじめご理解いただきたい。

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