発売迫る新たなフラグシップモデル

Lotooの新旗艦DAP「PAW Gold Touch」最速レビュー。わずか2秒の高速起動と色付けのないサウンド基調

岩井 喬

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2018年10月10日
■768kHz PCM&24.6MHz DSD対応、タッチパネルを採用した新たなフラグシップ

2014年、ハイレゾ対応DAPのハイエンドモデルの中に誕生した「PAW Gold」。プロ用レコーダーを含めたナグラ製品のODMを手掛けている中国InfoMedia社が自ら立ち上げたコンシューマー向けオーディオブランドLotoo(ロトゥー)初の製品として衝撃的なデビューを飾った。当時は数少ないDSDネイティブ再生機であったことに加え、プロ用機器開発で培った独自の組み込みOSを用いることで、起動時間の短さを含めた快適な操作環境を実現していたのである。その後下位モデル「PAW 5000」や驚異の小型モデル「PAW Pico」など、競合他社とは一味違うアプローチで音質の良さを追求してきた。

Lotoo「PAW Gold TOUCH」(¥450,000/税別)※2018年10月25日発売

そしてこの秋、いよいよ「PAW Gold」の上を行く、Lotooの新フラグシップモデル「PAW Gold TOUCH」が登場する。768kHz・PCM&24.6MHz・DSD対応となったことに加え、3.77インチの大型IPS液晶タッチパネルによる直感的な操作体系を実現したこと、そしてDACチップにAKM製ハイエンドモデル「AK4497」、非同期アップサンプリングには同「AK4137」を搭載。さらには4.4mmのバランス駆動対応やLDACに対応したBluetooth機能など、現在のトレンドの多くを詰め込んだ、待望のハイエンド機となっている。

■Lotoo OSによるサクサク動作と徹底した物量投入、起動まではわずか2秒

なかでもLotooならではのこだわりである独自OS「Lotoo OS」を積み込み、他を圧倒する俊足の起動時間とサクサクと動く快適な操作性も大きなアドバンテージといえるだろう。ただし内蔵ストレージがないことが競合機種との違いであり、micro SDカードではなく、SDXCカードスロットを1基備えるつくりも「PAW GOLD」譲りだ。

ストレージは内蔵せず、SDXCカードを1基備える点はPAW Gold譲りだ

今回採用されたLotoo OSのロゴ。この独自の組み込みOSがPAW Gold TOUCHのクオリティの高さを裏付けている

筐体はCNC切削加工による航空機グレードアルミ合金製。アナログ回路のオペアンプには「OPA1622」(4.4mmバランス出力)、「OPA1612」(3.5mmステレオミニ出力)、「LME49600」といった音質の良さ、自在に設計できるデバイスを選択している。またメインCPUにはアナログデバイセズ製「Blackfin 706 DSP」を用いたほか、AKM製「AK8142」2基とFPGAを用いたデュアルクロックシステムや、CPUを含むチップセットの電源部を分離させノイズ対策を施すなど、機能面はもちろんのこと、細部にわたって音質に留意した設計を貫いていることも特徴のひとつだ。実際に触れてみると重厚感ある佇まいや武骨なフォルム、ボリュームノブ周りの造形に「PAW Gold」らしい面影を見ることができる。

CNC加工されたボディは極めて精密。本体再度には再生/停止など基本操作ボタンを配置

ボリュームノブはLotooらしいゴールドのノブを採用。出力は4.4mmバランス端子と3.5mmステレオミニを装備

そしてLotooらしいポイントとして前述した起動時間の速さが挙げられるが、他のDAPではバッテリー消費を抑えるため、メイン電源を落としてしまうと再起動に10秒近く待たされるケースも少なくない。しかし「PAW Gold TOUCH」はわずか2秒で起動するため、スタンバイからの再開のごとく、ストレスなく音楽再生をスタートできた。

アルバムジャケットによる表示にも対応するなど、楽曲へのアクセスもよく考えられている

タッチパネルを採用したIPS液晶は極めて反応が良い。UIも徹底的に作り込まれた印象だ

今回から採用となったタッチパネルの動作もスマートフォンに匹敵するほどの反応の良さであり、いずれの局面でも“待たされる”動作がないことがメリットとなっている。独自OSを用いたことでの最適化、UIの作り込みにも力を入れているようだ。

設定画面ではデジタルフィルターを始めとしたさまざまな音質に関わる設定が可能となっている

PAW Gold TOUCHのサウンドをチェック

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