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【特別企画】音質にも一切の妥協なし

JBLの新「EVEREST」はGoogleアシスタント搭載! 実際に街でどう使えるのか確かめた

公開日 2018/07/26 13:00 山本 敦
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音質も使い勝手も良好、Googleアシスタント搭載機のリファレンス

JBLのヘッドホン「710GA」と「310GA」は、左側イヤーカップの表側がタッチセンサーになっており、指を添えるとアシスタントが起動する。イヤホン「110GA」はリモコン側面にGoogleアシスタントボタンが配置されている。チャイムが鳴った後に音声コマンドを入力。Google Nowより応答速度が速く、コマンドのやり取りがスムーズにできるのは本当に魅力的だ。

もちろんSpotifyなど対応音楽アプリから音楽再生も可能

Googleアシスタントがヘッドホン・イヤホンに内蔵されると、スマホに比べて音声アシスタントの操作感がより機敏に、そしてスムーズに使えるようになるのだ。

Android、iOSともにGoogleアシスタントアプリからヘッドホン・イヤホンで通知を受けたいアプリが設定できる

なお、この3機種に搭載されているGoogleアシスタントのパフォーマンスは同じなので、あとは装着感やリスニングスタイルに合ったモデルを選ぼう。

710GAと310GAは、ともに40mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載するワイヤレスヘッドホン。110GAのドライバー口径は5.8mm。内蔵バッテリーによる連続音楽再生時間は710GAが約25時間、310GAが約20時間、110GAが約8時間。ヘッドホン2機種は、付属のケーブルで有線リスニングも可能だ。

「EVEREST 710GA」

710GAは耳をゆったりと包み込むイヤーカップのフィット感が良い。サウンドもフラットなバランスと柔らかさが印象に残る。外観は高級感あふれるメタリック仕上げ。音も落ち着いていて上品だ。ミドルレンジの張り出しが穏やかで、ボーカルの細かなニュアンスが自然と引き立ってくる。クラシックピアノは繊細な音の輪郭線まで正しくトレースする。余韻も十分にふくよかだ。低域の量感は控えめでありながら芯の強さもしっかりと感じられる。長時間の音楽リスニングも疲れずに楽しめた。

「EVEREST 310GA」

オンイヤースタイルの310GAは、710GAに比べるとミドルレンジの厚みを素直に張り出してくる。本機も低域の量感をアピールしてくるタイプではなく、鋭い弾力感のあるビートをビシバシ刻んでくる。ロックやEDMの楽曲は貫禄のあるサウンドがとても心地よく感じられた。ボーカルの抜け味がよく、ロックやポップスの歌ものの楽曲と相性が良かった。イヤーパッドによるパッシブな遮音効果も高く、クラシックピアノの演奏は躍動する指先のイメージや弱音の音像も明快に伝わってきた。余韻の快調感もきめ細かい。

「EVEREST 110GA」

イヤホンの110GAは、3機種の中では最もメリハリの効いたサウンドが特徴だ。低音も力強くシャープな印象を受けた。ボーカルは滑舌がよく、710GAや310GAよりもパワーを前に押し出してくる。音色がカラッとしていて、爽やかな後味を残す。アグレッシブなロックやジャズのビッグバンドによる演奏も軽やかに鳴らし切った。

3モデルともに、最先端の音声アシスタント機能を巧みに取り込みながら、音質にも一切の妥協が感じられない。JBLの底力を感じた。これからGoogleアシスタント搭載のヘッドホン・イヤホンが増えそうだが、安定した使い勝手と音質を備え他JBLのEVERESTシリーズは、当面のあいだリファレンスになりそうだ。

(協力:ハーマンインターナショナル)

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