「一度は聴いてほしい」個性に溢れる

“イヤホン切り込み隊長”が自腹を切った! AKG「N5005」購入を決めた『5つのポイント』

編集部:成藤正宣

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2018年07月12日

ケーブルを取り替える効用が周知された今、他のメーカーでもアンバランス/バランスのケーブル2種同梱や、高品質ケーブルのプレゼントキャンペーンといった取り組みが増えているが、ここまで太っ腹に同梱するケースはそうそう無い。またN5005のMMCX端子は微妙に彫りが深く、適合するサードパーティーケーブルに乏しい状態だが、付属ケーブルの多さはそれをある程度補ってもいる。

CN120-3.5を使用すれば音のスッキリさ、透明感が感じられ、バランスケーブルは分離感とパワフルさが得られる。一方、PCやスマホに繋ぐ必要が出てきたときなど、互換性に優れるのはやはり3.5mmプラグだし、線の柔らかさ、巻き取りやすさなどでは網組ケーブルが有利。音の好み、取り回し、接続する環境に応じて、追加投資無しにカスタマイズできるのは大きな強みだ。

音の好み、取り回し、機材。同梱ケーブルだけでも様々な条件に対応できる

【その5】フィルター/イヤーピースの交換で、自分好みを追究し放題

カスタマイズといえば欠かせないのが、AKGのイヤホンではお馴染みの「メカニカル・チューニング・フィルター」だ。「HIGH BOOST」「MID HIGH BOOST」「REFERENCE SOUND」「BASS BOOST」という、N30の2種類、N40の3種類を上回る4種類ものねじ込み式フィルターが同梱されることに注目したい。

大きな特徴となるメカニカル・チューニング・フィルター

これらを取り替えることで、自分好みの音質をカスタマイズすることができる。どのフィルターも変えることで各帯域の特性はクッキリと変わる。しかしまったく別物になるのではなく、“N5005独自のキャラクター” が保たれるのはチューニングの妙だろう。

それぞれのフィルターの効用はこれまでのレビューでも評論家の方々が詳しく分析しているが、その中で自分のお気に入りフィルターは、緑のリングがはめられた「MID HIGH BOOST」。

4つのフィルターを裏返せば、塞ぎ方の違いが細かくわかって面白い

初めから本体に装着されている「REFERENCE SOUND」は、リファレンスだけあって確かにさまざまなジャンルに適合する。ただ一部ジャンルでは、初めの方で述べた余韻の豊かさがネックになることがある。例えばメタル。エレキギターの攻撃的なリフが魅力だが、その勢いを余韻の豊かさが削いでしまったりする。

そんな時に「MID HIGH BOOST」。女性ボーカルをはじめ中高音の主張がやや強くなると同時に、低音の余韻や輪郭がグッと引き締まる。音の立ち上がりの早さ、鋭さを重視する楽曲にもついていけるのだ。

カスタマイズの幅も広く、手元に置いておきたい個性がある

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