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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第211回】現代版iPod nano? めちゃくちゃ小さいハイレゾDAP、SHANLING「M0」が多芸すぎる

2018/07/02 高橋敦
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チイサァァァァイッ!&Bluetoothに強いミニDAP!SHANLING「M0」

ポータブル音楽プレーヤーに求められる要素はざっくりと「音質!」「操作性!」「携帯性!」であり、その全てを満たすことは難しいのであれば、その中でどれにどれほど重きを置き、どれはどの程度まで妥協するのかといった話になる。

例えばソニーのウォークマン「NW-WM1A」やA&ultima「SP1000」は、“音質最高!操作性良好!携帯性orz”といった感じの、使いやすい音質特化型と言えるだろう。ACTIVO「CT10」は“音質十分!操作性良好!携帯性良好!”なバランス型だ。

そして実際に買うとなると、そこに「価格」「コストパフォーマンス」という要素も入ってくるわけだが…

さて、そんな前置きから紹介するのは、こちらSHANLING「M0」実売1万5,800円前後程度!(公式サイト

SHANLING「M0」。単体写真でもその気配は伝わると思うが…

写真の通り、とにかく小さい。なのにちゃんとタッチパネルディスプレイによるインターフェースを搭載して、スマホライクな操作感もキープ。iPod shuffleからnano 第6世代のコンセプトを意識しつつ、現在のオーディオとして進化させたかのような印象でもある。

チイサァァァァァイッ!説明不要!!Apple Watch 38mmモデルと並べると一目瞭然

ハイレゾ再生への対応はもちろん、Bluetooth周りも強い。普通にLDAC/aptX/AAC対応の送信側として機能することに加えて、レシーバーとしてスマホからの音を受けることまで可能。スマホ側で例えばRadikoやSpotifyを受信して、その音声をM0に接続したイヤホンで聴くこともできる。

そしてお値段もお手頃となれば、DAPの入門機としてもサブ機としても要注目だ。早速チェックしていこう。なお、今回は2018年6月8日に日本版公式サイトで公開されたファームウェアバージョン2.0を適用した状態で行っている。

ハードとしてのスペックも完成度も高い

まずは、スペックの注目点をざざっとご紹介。

●サイズ:幅40×縦45×厚13.5mm/質量:約38g
●連続再生 約15時間(充電時間 約2時間)
●ディープスタンバイモードで最大30日間待機可能
●SHANLING MTouch OS搭載(起動速い!)
●microSDカードは512GBまで対応(内蔵メモリは無し)
●PCM384kHz/32bit、DSD128まで再生
(DACチップはESS Sabre ES9218P)
●Bluetooth送信はLDAC/aptX/AAC/SBC対応
●Bluetooth受信にも対応


前述の小型/軽量っぷりとBluetooth周りの他では、バッテリー駆動時間も優秀だ。この小ささ=バッテリースペースの少なさにして、通常サイズのDAPの多くと同等以上の駆動時間が確保されている。

ハードウェアデザインのポイントは写真にて説明する。

ボリュームダイヤル兼ボタン。長押しで電源、一度押しで画面のオンオフ、二度押しへの機能割当については後述


接続端子はUSB-C。ストラップホールもあれば完璧だったかも


microSDスロットは蓋つき。小さい本体をカバンやポケットに放り込む使い方でも埃が入りにくい


スロットの周りに蓋をはめる分の凹みがあるおかげで、カードの出し入れがしやすい

次ページめちゃくちゃ小さいのに、基本的な操作性はバッチリ!

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