Auro-3Dをはじめ各イマーシブオーディオも聴き比べ

デノン「AVR-X4400H」レビュー。上位機譲りの音質を備えた、イマーシブオーディオに最適なAVアンプ

岩井 喬

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2017年12月21日
2017年秋に、デノンAVアンプは、チャンネルベースのイマーシブオーディオ『Auro-3D』対応を果たすハイクラス機「AVR-X6400H」(関連ニュース)、そして、その下位モデルとなるミドルハイクラス機「AVR-X4400H」を発売した。

「AVR-X4400H」¥170,000(税抜)

両モデルとも、オブジェクトベースとなるドルビーアトモスやDTS:X対応においても熟成を重ねるとともに、新世代のネットワークオーディオ技術「HEOSテクノロジー」を全面的に採用している。今回はミドルクラス機であるAVR-X4400Hにスポットを当ててみたい。

■新たにAuro-3DやHEOSテクノロジー対応に加え画質も強化したハイC/P機

このAVR-X4400Hは前モデル「AVR-X4300H」(関連ニュース)からAuro-3D対応に加え、映像面においてHDR10以外のHLGやDolby Visionなど、HDR関連のフォーマット対応強化を実施。オーディオ&ビジュアルの理想的な再生環境をリーズナブルな価格で実現できるハイC/P機として設計されている。

サラウンド再生に必要な信号処理回路を1つ1つのブロックに分け、32bitフロート処理を行う4基のアナログデバイセズ社製「SHARCプロセッサー」DSPなど、専用デバイスを投入してディスクリート化した独自の「D.D.S.C.-HD32」をこのクラスで初めて導入したことも大きな特徴だ。これにより、独自の32bit精度アナログ波形再現技術「AL32 Processing Multi Channel」や、音場補正技術「Audyssey MultEQ XT32」も採用する。

AVR-X4400Hの筐体内部

DACチップはAKM製32bit対応チップ「AK4458VN」を2基搭載し、11.2ch分の信号を処理。DAC基板は、映像回路やネットワーク回路から独立基板としており、相互干渉を抑えている。そして、このDAC段のポストフィルターには内部構成やワイヤリング、シリコンウエハーについても音質に留意した設計を取り入れた高音質オペアンプを取り入れた。

パワーアンプ部は、最大235W/1ch駆動の出力を誇る同一規模の9chディスクリート・パワーアンプを採用。電源部の強化と安定度の高い回路構成によって、4Ωのスピーカー駆動にも対応している。5ch分と4ch分に分けられたパワーアンプ基板には、高剛性なアルミ押し出し型ヒートシンクを備えており、不要な振動を抑え透明度の高い音を獲得。

また、パワーアンプ初段の差動増幅段には、最上位モデルAVR-X7200WAと同じ、特性の揃った2つのトランジスタを内包する高性能なデュアル・トランジスタを取り入れ、微小信号の表現力や低域の安定感を向上させた。

5ch分と4ch分に分けられたパワーアンプ基板は、大型ヒートシンクと一体化されている

この9chディスクリート・パワーアンプを備えたことで、外部アンプの追加なしで[5.1.4]や[7.1.2]システムを構築可能。さらに、11.2chでの内部処理に対応しているため、11.2chプリアウトを活用して外部アンプと連携し、[7.1.4]までシステム拡張することもできる。

8入力/3出力の全HDMI端子はHDCP2.2に対応。[4K/60P/4:4:4/24bit]や[4K/60P/4:2:2/36bit]といった映像フォーマットを持つ4K Ultra HDのパススルーに対応し、Dolby VisionやHLGにアップスケーリングして出力することも可能だ。また、ファームウェアのアップデートにより、TVからドルビーTrue-HD、ドルビーアトモス、DTS-HD、DTS:Xなどのストリーム信号を受け取ることができるeARCにも対応する予定とのこと。

伸びやかかつ締まりのあるリアルなサウンドのUSBメモリー再生

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