「HEOSテクノロジー」も採用

着実な進化を遂げた中級AVアンプ 、デノン「AVR-X2400H」。弟機「X1400H」との違いを聴き比べ

岩井 喬

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2017年07月06日
デノンのAVアンプにおけるオブジェクトサラウンド対応モデルも世代を重ね、第3世代機が誕生するまでに至った。ドルビーアトモスやDTS:Xに初期状態から対応するようになったほか、新世代のネットワークオーディオ技術「HEOSテクノロジー」を全面的に採用し、機能面の強化も図った世代となる。今回はそのミドルクラス機である「AVR-X2400H」についてレポートをお届けする。

AVR-X2400H(¥90,000/税抜)

AVR-X2400Hは、前モデル「AVR-X2300W」(関連ニュース)からDAC部の変更、プリアンプ部におけるプリアンプ/ボリュームコントロール機構の刷新など、音質面についても大きなステップアップを図っている。これにより、同時に登場したエントリー機「AVR-X1400H」(関連ニュース)とともに飛躍的なサウンド進化を遂げたことが最大の注目点となる。

今回は、比較的価格差が少なく、機能面でも共通仕様の多いAVR-X1400Hとの比較も行いながら、AVR-X2400Hが持つサウンドの魅力、優位性に迫る。

■高評価の昨年モデルから音質対策を継承しつつ、DACやプリ部を大幅強化

前モデルAVR-X2300Wでは、パワーアンプ出力段におけるパワートランジスタの温度変化をリアルタイムで監視することで、電流リミッター回路の排除を実現していた。これによってピーク電流が大幅に強化され、躍動感あふれるダイナミックなサウンドを獲得。アンプのベーシックな点に改良が施されたことで、サウンド面においても大きな進化を遂げていた。

試聴室に設置した「AVR-X2400H」。デザインは従来からほぼ変更ないが、デジタル部を中心に内部を刷新。大幅に音質を強化した

AVR-X2400Hでもこの構成を引き継ぐとともに、最大185W/1ch駆動、定格出力95W×7を誇る7ch同一構成のディスクリート・パワーアンプも継承。この出力の大きさが下位モデルAVR-X1400Hとの大きな違いのひとつだ(AVR-X1400Hは最大175W/1ch駆動、定格出力80W×7)。

そのほかにも、最上位モデル「AVR-X7200WA」と同じ、特性が揃った2つのトランジスターを内包する高性能なデュアル・トランジスターと、DCサーボ回路用の大容量コンデンサーを引き続き採用。微小信号の表現力や低域の安定感を高めるとともに、可聴帯域以下の再生を可能にし、より低い帯域の表現力を向上させている。

電源部については、10,000μFの大容量カスタムコンデンサーを2個備え、マルチチャンネルでの大音量再生においても余裕のある電源供給能力を実現。デジタル回路部の倍速駆動スイッチング電源の採用や、周辺回路への干渉を阻止するためのトランス/電源部のシールド強化も継承。また、重量のある部材を高剛性シャーシのフット直近に設けることで、内外部からの不要振動を排除するダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクションも取り入れ、アンプとしての基本性能を高めている。

音質強化のため、新DAC搭載・プリアンプ/ボリューム回路を刷新

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