TRANSROTORのの新たなアプローチを満載

アナログプレーヤー「DARK STAR」を山之内正が解説 − 技術的アプローチとこだわりを同時に実現

山之内 正

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2017年12月13日
TRANSROTORの新しいアプローチを盛り込んだターンテーブル

レコード愛好家が多いドイツのターンテーブル事情を見ると興味深い事実に気付く。メーカー数が多く製品の価格レンジが広いのは当然のこととして、その割には駆動方式や構造が似通った製品が多く、しかも基本性能の平均レベルが高いのだ。具体的には重量級プラッターをベルトで駆動する製品が主流を占めることに加え、プラッター素材としてアクリルの採用が目立つことも特徴だ。

今回山之内氏が試聴したのは、トランスローターのなかでもユニークな位置づけとなる「DARK STAR M2」¥620,000(アームレスモデルは¥400,000、各税別)

その潮流を牽引してきたブランドの代表格がTRANSROTOR(トランスローター)である。アクリルとアルミの組み合わせが生む物理特性面での長所を徹底して追求すると同時に、造形の美しさという点でも洗練を極めた同社の製品はドイツ国内でも特別な存在だ。

ミュンヘンで毎年開催される欧州最大のオーディオイベント「HIGH END」に出かけると、有力ブースが並ぶメイン棟のエントランス付近でTRANSROTORのブースが必ず目に入る。眩いばかりの光沢を放つアルミと透明なアクリルの美しい対比、そしてシンプルだが完成度の高い造形に、多くの来場者が引き寄せられていくのは毎年お馴染みの光景だ。ターンテーブルのレファレンスとして同社の製品を採用するブースも多く、TRANSROTORのターンテーブルへの信頼の厚さをうかがうことができる。

地元ドイツで開催されている世界最大級のオーディオショウ「HIGH END」では毎年メインエントランスにブースを構える(写真はメインエントランスの様子)

今回紹介するDARK STARは、技術とデザインの両面で重要な潮流を作り出してきたTRANSROTORの新しいアプローチとしてレコードファンの注目を集めたターンテーブルである。同社にとって初めてとなるPOM素材の採用と、その結果生まれたオール・ブラックの外見が強いインパクトを生み、大きな話題を集めた。アクリルとアルミの組み合わせが生む卓越した性能と洗練されたデザインにこだわり続けてきたTRANSROTORが、なぜここまで大胆なアプローチに踏み込んだのか。

DARK STARの鍵となる素材、POM

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