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AKGのモニターヘッドホンは楽器練習でも活躍!使ってギターを弾いてみた

2017/06/19 高橋 敦
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K240 MK IIはストラトらしさを満喫できる

ど真ん中「スタジオ」シリーズのさらにど真ん中200番モデル。そのさらにど真ん中「240」だ。初代「K240 Monitor」から着実な進化を続けてきた最新世代がこの「MK II」となる。


K240 MK II
こちらもイヤーパッドは合皮製とベロア製の2種類が付属。ケーブル周りの仕様も171と同様だ。

音質設計としては半開放、セミオープン型なのがポイント。豊かな低音などの密閉型らしさと自然な抜けなどの開放型らしさのいいとこどりを狙う、その代表的な成功例がこのモデルだ。

曲を聴いて確認すると、こちらはリスニング用としてだけでも文句なしに推せるレベル!セミオープン構造は設計意図通りの効果を発揮。空間を広く使って声を配置しその声だけで楽曲を構築している、悠木碧さん「サンクチュアリ」のその空間の広がりは、リスニング向けハイエンドヘッドホンと比べても遜色ない。

小松未可子さん「また、はじまりの地図」でのドラムスの抜けっぷりやベースの自然な太さや沈み具合も、密閉型をチューニングして得たそれとは感触の異なる実に素直なものだ。

空間性のおかげか、楽器演奏でもマイク録りらしいエアー感をしっかりと伝えてくれてギターとの相性もよい。ストラトキャスターのシングルコイルピックアップの特性もよく引き出してくれる。ブリッジピックアップはジャギンと爽快なキレで暴れ、ミドルやネックではエッジも出しつつ、ミッドが適度に抜けた「ストロー感」も再現。サウンドバランスに優れるヘッドホンだからこそ、ピックアップごとのサウンドの変化にも素直に追従してくれるのだろう。

ストラトキャスターのシングルコイルピックアップの特性と相性◎

ベースも演奏ポジションの違いによる音の変化が分かりやすい

ベースにおいても、フィンガーでブリッジ側とネック側のどちらをピッキングするかなどでの音色の変化がわかりやすい。そういったニュアンスを活用して演奏している方、そこを練習したい方にもおすすめだ。音抜けの良さから、スラップのアタックにもスパッと追従してくれる。

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