HOME > レビュー > 大胆に進化した、フルテックのハイクオリティ電源アクセサリー3モデルをレポート

特殊素材NCF素材の採用で音質を大幅アップ

大胆に進化した、フルテックのハイクオリティ電源アクセサリー3モデルをレポート

公開日 2017/05/21 00:00 福田雅光
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

最上位電源ボックス「e-TP809NCF」を聴く
カーボンプレートを施し、制振力もさらに強化した

フルテック電源ボックスの最高級モデル、e-TP809のバージョンアップモデルである。

FURUTECHの最上位電源ボックス、e-TP809NCF(¥360,000/税別)

高音質NCF素材採用のコンセントGTX-D NCF(R)やインレットコネクター、削り出し加工によるアルミ合金製筐体、アーキシャル・ロッキング方式で固定する構造など、基本的には前述のe-TP609NCFと共通している部分が多い。e-TP609NCFとの最も特徴的な違いは、トッププレートにカーボンファイバーを採用し、美しい光沢デザインで仕上げた外観仕様であり、制振性もさらに強化されている。

滑らかで潤いのある質感表現、高S/Nで柔軟な音を構成

パワーアンプの経路でテストした。音質は透明で、滑らかに潤いのある質感を表現である。輪郭やコントラストはマイルドで、中低域が肉厚で安定し、芸術性を感じさせる性能が特色になる。

クオリティは高く、高SN比で柔軟な音を構成する。また、抜け切りもよく、エレガントな味わいがある。低音弦楽器は質感に重みがあり、深みのある表現である。高音域の繊細さも良好。女性ヴォーカルは発声のニュアンスがふくよかになり、伸び伸びとしてくる。これはe-TP609 NCFとは性質に大きな違いがあった。

この傾向は、同社の高級コンセントプレート105-D NCF(¥19,800/税別)とたいへん似た性質がある。
[※2018年10月より後継モデルの105.1 NCF(¥19,900/税別)に移行]

このプレートには非金属、非磁性素材を採用。中間のベース材は、機能性樹脂をベースに特殊制振素材、そしてナノ単位のセラミックパウダー、カーボンパウダーで構成されたネオダンパー材。表面はNCFカーボンファイバーシートで構成されている。

【e-TP809 NCFの仕様】

●コンセント:GTX-D NCF(R)●電源インレット:FI-09NCF(R)●筐体:アルミ合金削り出し+表面材にクロスカーボンを採用(アーキシャル ロッキングシステムで筐体との一体化による高剛性構造を実現)●スパイク部:ナノ単位の特殊セラミックパウダーとカーボンパウダーを一定比率で調合した制振ゴム●内部配線:FURUTECHα-CB10ワイヤ(5.5平方mm)●電磁波吸収材:GC-303●最大使用電流:15A●出力コンセント数:6●入力:15A IECインレット●サイズ:140W×329D×55.5Hmm●質量:3.32kg●取り扱い:フルテック(株)


次ページインラインフィルター「Flux-50 NCF Filter」を聴く

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE