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DDFA搭載のフルデジタル・ヘッドホンアンプ

デノン「DA-310USB」は高級ヘッドホンをどこまで鳴らせるか。4機種と組み合わせテスト

2017/01/13 岩井 喬
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ヘッドホンアンプの価格を忘れさせる、豊潤で濃密な世界が味わえた

まとめとなるが、現在のシーンを代表する数々のヘッドホンが持つポテンシャルの高さはもちろん、それを引き出すことのできる新世代DDFAの高S/Nで切れ味の良い駆動力、表現力の高さをどのモデルとの組み合わせでも感じることができた。

現代を代表する高級ヘッドホンの組み合わせにおいて、DA-310USBの実力を改めて確認することができた

とくにHE1000 V2のサウンドには終始驚かされた。DA-310USBが十万円以下のヘッドホンアンプであるということを思わせない、豊潤で濃密なハイエンドシステムならではの世界観であった。アンプ側の価格は一切気にせず高級なヘッドホンを試聴してきたが、40万円にも届くようなヘッドホンであっても存分にその魅力を引き出すDA-310USBの懐の深さには脱帽である。

これも新世代DDFAがあればこそだと思うが、“高級ヘッドホンには高級ヘッドホンアンプを”という固定概念を覆す、驚異のハイC/Pデスクトップシステムといえるだろう。

<試聴音源>
・レヴァイン指揮/シカゴ交響楽団『惑星』〜木星(CDリッピング:44.1kHz/16bit)
・飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート2013『プロコフィエフ:古典交響曲』〜「第一楽章」(96kHz/24bit)
・オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』〜「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」(CDリッピング:44.1kHz/16bit)
・デイヴ・メニケッティ『メニケッティ』〜「メッシン・ウィズ・ミスター・ビッグ」(CDリッピング:44.1kHz/16bit)
・長谷川友二『音展2009・ライブレコーディング』〜「レディ・マドンナ」(筆者自身による2.8MHz・DSD録音)
・『Pure2-Ultimate Cool Japan Jazz-』〜「届かない恋」(2.8MHz・DSD)
・Suara「キミガタメ」11.2MHzレコーディング音源


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