【特別企画】HAP-S1も同時対応

ソニー「HAP-Z1ES」がアップデートで大幅進化! サーバー機能やUSBデジタル出力を検証

角田郁雄

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2016年11月04日
ソニーのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」「HAP-S1」がこの10月に大規模アップデートを実施、新たにメディアサーバー機能やUSBデジタル出力機能を搭載した。この機能追加により、HAP-Z1ES/HAP-S1はどのような使い方が可能になるのか。HAP-Z1ESを自宅試聴室で愛用するオーディオ評論家・角田郁雄氏が、その機能を分析した。

HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」¥210,000(税抜)

アップデートにより進化し続けるHDDオーディオプレーヤー

私は自宅の試聴室で、ソニーのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」とインテグレーテッドアンプ「TA-A1ES」を愛用している。マジコの「S1」というスピーカーシステムと組み合わせて、ハイレゾやCDリッピングの音源を再生して楽しんでいる。

私のオーディオのテーマは、「広く、深い空間に、奏者や歌い手がリアルに描写されること」だ。HAP-Z1ESとTA-A1ESは、価格を超えたこのようなハイエンド・サウンドをたやすく体験させてくれ、もはや手放せない存在となっている。

角田氏の試聴ルームに設置されたHAP-Z1ESとTA-A1ES。主に

とりわけHAP-Z1ESは、愛用者の声を反映しながら(定期的にメールでアンケートも来る)、発売以来、ファームウェアアップデートによる機能追加や音質改善を随時行ってきたところがとても良い。以下に、HAP-Z1ESの主要なアップデート履歴を記しておこう。


 Z1ESの主なアップデート一覧
 <2013年>
 12月 DSDリマスタリングエンジンのON/OFF選択が可能に

 <2014年>
 4月 radiko.jp対応
 7月 同一フォルダ内のアルバムの統合に対応
 10月 8倍オーバーサンプリングの「プレシジョンモード」を追加

 <2015年>
 4月 インターネットラジオ「Tuneln」対応
 6月 本体ネットワーク設定から「ネットワーク機器名」設定が可能に
 11月 USBディスクドライブを接続してのCDリッピングに対応

 <2016年>
 6月 USBハブに対応し、CDドライブと外付けHDDが同時に接続可能に
 10月 メディアサーバー機能/USBデジタル出力機能、
  および再生停止/再開時のフェードイン/アウト機能に対応



特に感激した大規模なアップグレードは、2014年10月の「プレシジョンモード」の追加だ。元々搭載していた「一気8倍オーバーサンプリング」の処理精度をさらに高めたもので、これが弱音の再現性、倍音の豊かさ、空間再現性の向上に大きく貢献してくれた。

「HAP-S1」(実売8万円前後)も、アップデートによりサーバー機能やデジタル出力機能に対応

また2015年の11月には、USB接続対応の外付けブルーレイあるいはDVDディスクドライブを接続することにより、面倒なパソコンを使わずにHAP-Z1ESへ直接CDリッピングすることを可能にした。しかも非圧縮のWAV形式で、アルバムアートやアルバム名、曲名などのメタデータも表示できる。この点についてはこちらのレビューで詳しく紹介した。そのほか、音源を整理、選択する際の扱いやすさなども随時改善されてきた。

有償での内部基盤交換などを行わずに高音質化が実現し、CDリッピングなどの重要な機能まで無償で追加できることは、本当にありがたいことだ。

サーバー機能/USBデジタル出力機能に対応というドラスティックなアップデートが実現

そして2016年10月には、再びドラスティックなファームウェア・アップデートが行われた。その内容はなんと、HAP-Z1ES/HAP-S1にメディアサーバー機能(簡単に言えば、HAPを「NAS」として利用できる機能)、USBデジタル出力機能、そして再生停止/再開時のフェードイン/アウト機能だ。

ソニーにユーザー登録をしておくと、メールで、まずアップグレードのお知らせが来る。私はこの内容にびっくりして、HAP-Z1ESの電源を入れると、フロントディスプレイに同じく「アップデートのお知らせ」が表示された。操作項目に従って、約3分以内でアップデートは簡単に行えた。

メディアサーバー機能対応で「HAP-Z1ES」がNASに

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