HOME > レビュー > 初めてのアナログプレーヤーの選び方。ティアック「TN-570」をおすすめする理由

シェルやリードの交換も可能

初めてのアナログプレーヤーの選び方。ティアック「TN-570」をおすすめする理由

2016/10/04 炭山アキラ
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ビギナー向けのプレーヤーというと、真っ先に店頭価格1万円前後の「レコードジャケットサイズ」プレーヤーが思いつくが、これらは個人的にあまりお薦めしたくない。

見た目よりもずっと真っ当な音を奏でる製品もあるのだが、いかんせんあの手の製品群は遊べるポイントやノウハウが蓄積できる調整箇所が皆無と言ってよいからだ。

TEAC「TN-570」¥OPEN(予想実売価格120,000円前後)

装置と自分自身を育てる楽しみを感じて欲しい
 
やはりアナログを導入するからには長く楽しんでもらいたいもので、そうなると「装置と自分自身を育てる楽しみ」まで含めて“アナログ道楽”としてほしいものである。

さて、ならばどのクラスを「入門編」とすべきか。近年に発表された製品は、5万円内外で購入できるハイCP機ぞろいなのだが、これらの製品群は残念ながらアームの高さ調整ができない。それ以外はしっかりと作られた製品が大半だから、これらでアナログ入門をされてもガッカリすることはないだろう。しかし、どうせならあとほんの少し上のクラスを狙ってほしい、というのも正直なところではある。

そこで登場するのがティアック「TN-570」である。弟の370と比べれば2倍以上の価格だが、本機にはそれだけの価値があると個人的に信ずる。キャビネットは人造大理石と木質の二重構造で、強度高く共振をシャットアウト、プラッターに高比重・高硬度の透明アクリルが採用されているのも注目点だ。

プラッターは厚さ16mm、重さ約1.4kgのクリアアクリル樹脂製。光の加減によってクリスタルのように美しく輝き、エレガントさを演出する

ターンテーブルシートはやや厚手のフェルトと和紙製のTA-TS30UNが付属される。

付属の和紙製ターンテーブル・シート(TA-TS30UNBW)をのせた状態

次ページ初心者はもちろん、上級者でも十分に楽しめる製品

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE