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<山本敦のAV進化論 第86回>

ソニーのICレコーダー「ICD-SX2000」レビュー。旅の思い出をハイレゾでスナップ!

公開日 2016/03/11 10:00 山本 敦
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ICD-SX2000の音声は人の声によりしっかりとフォーカスができて、周囲のざわざわしたノイズ感もグンと低くなる。声そのものの輪郭がシャープなり、雑味が少なくなるので滑舌がよく聞こえる。後から聴き取る作業がずいぶんと楽に感じられた。

ふだん使いの「ICD-UX523」との実力差は比べるまでもなかった

国内で街中を移動する時には、必ずと言っていいほどヘッドホンやイヤホンを身に着けて音楽などを聴いている。ところが旅行先の場合、初めて訪れる街で外を歩いたり、レストランやカフェで過ごす時間にはほとんど音楽を聴かない。交通事故やスリに合わないためという理由もあるが、ふだん訪れることのない街の雰囲気を、耳に飛び込んでくる音で感じたいからだ。

MWCの取材を終え、帰国前に1日バルセロナの街を歩き回る時間をつくることができたので、色んな観光スポットに出かけて街の音風景をハイレゾ品質でクリッピングしておきたいと考えて、ICD-SX2000を片手にサグラダ・ファミリア教会や、大勢の観光客が集まる旧市街地、賑やかな市場などに足を運んだ。

観光地や街角のカフェなどで現地の音をハイレゾ収録。旅の思い出として持ち帰ってきた

サグラダ・ファミリア教会の美しい鐘の音を録れたのは大きな収穫だった。可動式マイクを「ワイドステレオポジション」に設定し、教会の方向に本体を向ける。最初は低い音で3回、続いて高い音の鐘が12回響いた。録れた音は本体にイヤホンなどを挿して、PCなどに取り込む前にもすぐチェックできるのがいい。沢山の観光客が集まる賑やかな教会前の広場の空気感も記録に残すことができてとても満足だ。

スマホのカメラの性能が上がり、旅の写真をスマホでも手軽にバンバン撮れるようになったので、逆にあとから見直すことが少なくなってしまった。だがハイレゾで録った旅の音声を一つ一つ聴き直すと、映像がないぶん「この時にあんなことがあったなぁ」と旅の景色がより鮮明に蘇ってくる。また次に旅行に出かける時にも挑戦してみたくなった。

■ペアリングしたスマホがリモコンになる

新機種のICD-SX2000には、ハイレゾ録音のほかに、もうひとつ便利な機能が加わっている。Bluetoothでスマホにペアリングして、リモコンアプリで本体が操作できるようになったのだ。無料のリモコンアプリ「REC Remote」はAndroid/iOS対応。Xperia Z5 Premiumにつないで機能をチェックしてみた。

アプリからは録音の再生・停止だけでなく、トラックマークを打ったり録音レベルの調整、モードやシーンセレクトなど、本体からできる大抵の設定がアプリ経由でも行えるようになっている。

レコーダー本体から離れて操作したい場面ではスマホアプリ「REC Remote」が大いに役に立つ

レコーダー本体のモノクロ液晶と物理ボタン、十字キーでの操作も特に不便さを感じないものの、スマホの画面にはグラフィカルなレベルメーターのUIが表示されたりと、視認性はさらに一段高くなる。

例えば野鳥など動物を対象としたフィールドレコーディングなど、本体を手に持って録音対象に近づきづらい場面でこの機能は最高に役立つだろう。三脚を取り付ければ安定感もさらにアップする。

ICレコーダーでハイレゾ品質の良い音が録れるようになるだけで、色んな使い方のアイデアが膨らんでいくという体験はとても新鮮だった。日常にあふれる何気ない音がとても大切なもののように思えてきた。

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