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TIDAL連携からクラシックでの検索活用まで

ネットオーディオの革命? 総合音楽鑑賞ソフト「Roon」“実践”レビュー

2016/02/22 逆木 一
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Roonでネットワークオーディオが構築できる

さらにRoonを使えば、容易にシステムをネットワークオーディオに発展させることができる。下に示した4つの画像は、PCの画面そのものに見えるが、これらはれっきとしたiPad/Androidのアプリ「Roon Remote」の画面である。

以上4つの画面はいずれもiPadアプリの画面。ほぼPC上のRoonと同様のインターフェースおよび機能を備えている


Roon Remoteは、PC上のRoonをネットワーク経由でコントロールする。同じような例として、JRiver Media CenterとJRemoteの組み合わせイメージしてもらえればいい
関連記事)。ライブラリ機能はあくまでPC側のRoon本体が担い、そこで構築されたライブラリの情報がRoon Remoteと完全に共有される。

こちらはRoon Remoteの画面

Roon本体をインストールしたPC(便宜的に「母艦」と呼ぶ)と、iPadやAndroidタブレットがあれば、それだけでネットワークオーディオのシステムが完成する。Roonの強力無比なライブラリ機能は空間的制約から解放され、母艦PCとなんら遜色のない音楽の海へのアクセスが手元の端末から可能になるのである。

下の画像はかつて筆者が連載記事(音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド 第10回)で紹介した光景とよく似ているが、これはRoonで構築可能なネットワークオーディオのシステムを端的に示したものだ。

Roonを使って3つのデバイスで個別に、かつ同時に音楽を再生

iPadから母艦(ノートPC)をコントロールし、USB-DACで音楽を再生する。iPadから母艦をコントロールし、AirPlayでデータを送り、LUMIN A1で音楽を再生する。Androidタブレットは自分自身が出力先となり、ヘッドホンで音楽を聴く。Roonではこれらの音楽再生を同時かつ個別に、同一のユーザビリティを実現したまま、手元の端末から行うことができる。

現状、Roonでは単体ネットワークオーディオプレーヤーにはAirPlayで音声を出力するしかなく、ハイレゾ音源も44.1kHz/16bitに変換されてしまう。そんななか、年初のCESで「RoonReady」というRoon独自の仕組みが発表された。簡単に説明すると、RoonReadyに対応した単体ネットワークオーディオプレーヤーに対して、音源本来のクオリティを保ったままデータを送ることが可能になるというものだ。純粋なネットワークオーディオの観点でも、Roonは現状最も進歩したシステムの1つだと言える。

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