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【特別企画】話題のハイレゾDAP2モデルのファーストインプレッションをお届け

コウォン「PLENUE」でハイレゾデビュー!超小型「PLENUE D」と新旗艦機「PLENUE S」を聴く

公開日 2016/01/28 11:53 中林直樹
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■音楽の真価を余さず引き出す

製品名のSが表しているのはスペシャルなのか、スーパーなのか…。そう思わせるほどのハイエンドモデルの登場だ。

再生可能ファイルは192kHz/24bitはもちろんのこと、11.2MHz のDSDもネイティヴで聴くことができる。DAC ICはバーブラウンの「PCM1792A」を1基、クロックはデュアルで搭載。44.1kHz系と48kHzとで使い分ける。内蔵メモリーは128GBで、microSDカードスロット、光出力も搭載し、拡張性も申し分ない。

試聴してまず感じたのは音楽の力強さがアップすること。ロックでは歌声に熱がこもるようで、厚みも加わっている。余韻もたっぷりあり、ライブ感が引き立ってくる。全体に肉厚なサウンドだ。

それはジャズでも同様。バンドのプレーヤー達が繰り出す音が渾然一体となって耳の奥へと侵入する。そこに3Vrmsという高出力アンプの余裕を感じずにはいられなかった。

また、本機は3.5mmのバランス出力端子を搭載していることも大きな特長。対応のケーブルを使い試聴すると、解像度が随分上がったように思えた。たとえば、ジャズのサックスやトランペットが混濁せず、低域の深みも感じさせながら、きちんと描き分けられる。

DSDの11.2MHzファイルでは、ピアノやベースの余韻がゆったりと溶け合うように表現する。DSD録音ならではの空気感や奥行きも浮き彫りになる。なお、今後VUメーター付きのクレードルも登場する予定で、そちらも楽しみに待ちたい。



【Feature】

●3.5mm4極のバランス出力を搭載


3.5mm3極のアンバランス出力と光デジタル出力の兼用端子に加え、3.5mm4極のバランス出力も搭載。専用ケーブルを使うことで、より高解像度サウンドを楽しめる。

●11.2MHzのDSDネイティヴ再生に対応


DACに「PCM 1792A」を採用し、11.2MHzDSDのネイティヴ再生に対応。さらに高いドライブ力を追求し、アンプ設計にもこだわり、高い電圧と電流を出力できる回路を新開発した。

●高音質を再生する剛性の高いシャーシ


セレーション加工されたボディ背面は、発熱問題の解決と審美的な美しさの両面から採用されたもの。特に放熱はクロックの安定性にも寄与し、ノイズの最小化にも繋がっている。


【問い合わせ先】
コウォンジャパン
TEL/03-5840-5704
http://www.cowonjapan.com/

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