Carot One連続レポート<第1回>

音楽好きにこそ使ってほしいイヤホン。Carot One「TITTA」&「SUPER TITTA」を聴く

山本 敦

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2015年10月09日
TITTAで聴くTM NETWORKのアルバム『Self Control』のアルバムタイトル曲は圧巻だった。エレキギターやシンセサイザーの音色はエッジの切れ味が抜群に鋭いのに、本機ならではの暖かく濃い音も味わえる。ボーカルの音像はセンターに定位して、声の特徴を克明に伝える。緻密なアレンジの全ての音が立体的に浮かび上がって、彩り豊かな空間が広がる。音楽を聴いていて幸せだと思える瞬間が、何度となく訪れる。

「ROCK SOLID Metal Ear Cup」と名付けられたボディ部にはアルミ素材を採用している

音楽にのめり込んでくると、イヤホンを装着していることを忘れてしまうほど装着感も快適なTITTA。ケーブルが衣服に擦れて発生するタッチノイズも気にならなかった。スマートフォンで軽快に音楽を聴きたい時にも最良の選択肢になりそうだ。ものは試しにと、本機をiPhoneにつないでAWAで配信されている楽曲も聴いてみたくなった。音質は最高グレードの320kbpsに設定している。

島谷ひとみのアルバム「BEST & COVERS」から『パピヨン〜Papillon〜』では、ボーカルや楽器のエネルギーをぐいぐいと前面に押し出してくるが、音像は平面的ではなく、奥行きが深く立体的で、細部の描き込みも立体的だ。ボーカルは元気で快活な表情や、しっとりと上品な一面まで、親密な表情を見せてくれるようなる。ハイトーンの伸びが爽やかで、余韻の階調表現がきめ細かい。音楽のエッセンスをこれでもかと言わんばかりに濃く引き出せるイヤホンだ。

Carot Oneの新イヤホン「SUPER TITTA」がデビュー

このTITTAの成功を受け、Carot Oneから新しいイヤホン「SUPER TITTA」が今秋デビューする。本体には2基のダイナミックドライバーが配置されている点が大きな特徴だ。中高域用として5mmドライバーを前方に、低域を担う14mmのドライバーを後方に合わせるツインドライバー構造となる。それぞれノズルに向けて配置されているが、円心の位置は同一ではない。ボディは「TITTA」よりもやや大きくなっているが、ノズルの位置や形状、軽量設計により高い装着感を継承している。

10月10日より発売となった「SUPER TITTA」。価格はオープンだが19,880円前後での実売が予想される

オレンジのアルミボディに、鮮やかなブルーのケーブルという配色もTITTAと同じ。ケーブルのインラインにはボリューム調節やiOS/Androidスマホに対応するリモコンが付く。

ハウジングの後方には着脱交換しながら音の違いが楽しめる3種類のキャップを用意した。付属するキャップは「POP」「JAZZ」「CLASSIC」の3種類で、それぞれにイコライザーカーブを変えて異なる音響効果を持たせている。着脱に特殊な工具は要らず、ネジ式のキャップを指で開け閉めするだけ。シンプルに遊び倒せるところがCarot Oneの製品らしい。

ハウジング後方の着脱可能なキャップを交換することで、3種類のサウンドを楽しむことができる

3種類のキャップは、それぞれのサウンドチューニングごとに「POP」「JAZZ」「CLASSIC」と名付けられている

なお、このキャップの中心にはメッシュ状の細かなフィルターが設けられている。いわゆる開放型のイヤホンなのかと思っていたが、キャップの音響特性を調整するための部材が詰まっているためか、ボリュームを上げて音楽を聴いても外への音漏れはほとんどない。反対に外の音も飛び込んでこなかった。またスマホなど単体で十分な音量を確保しにくいプレーヤーと組み合わせてみたところ、音量設定を抑え気味に設定しても、聴感上十分なボリュームが得られた。能率の良さも本機の特長と言えるかもしれない。

ケーブルにはリモコンを搭載。受話応答用のボタンとスライダー式のボリュームを備えている

「SUPER TITTA」のサウンドを徹底検証する

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