【特別企画】小さなハイエンド“ハイレゾ7”の実力を山之内正が検証 

クリプトン「KS-7HQM」レビュー:最新デジタル技術搭載の最上位・ハイレゾ対応アクティブスピーカー

山之内正

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2014年12月02日
クリプトンの“ハイレゾ7”こと「KS-7HQM」(公式サイト)は、コンパクトなボディに最新のデジタル技術と物量を惜しみなく投入してハイレゾ再生をとことん突き詰めた、“小さなハイエンド”とも言うべきUSB入力搭載アクティブスピーカーだ。山之内正がKS-7HQMの技術やデザイン、そしてサウンドをレポートする。

「KS-7HQM」¥OPEN(¥OPEN(市場想定価格25万円前後)

シンプルと共に最高峰の音質を目指したハイレゾ再生システム

ハイレゾ音源を聴くためには何が必要なのかを尋ねられたとき、ひとことで説明するのはかなり難しい。特にネットワーク再生の場合はプレーヤーやストレージとオーディオ機器との関係を理解するのに少し時間がかかるし、選曲など操作方法もこれまでとは少し違うので慣れが必要だ。

パソコンを再生機として使う場合は、パソコンとオーディオ機器の間をUSB-DACでつなぐだけなのでもう少し話は簡単になるが、組み合わせのバリエーションが多いので、今度はそこに難しさがある。ハイレゾオーディオ本来の良さを引き出すには、それなりに試行錯誤が求められる面もある。

山之内正氏の試聴ルームのデスクに設置したKS-7HQM

もっとシンプルに楽しむ方法はないのか。そんな疑問から生まれたのがクリプトンの「KSシリーズ」で、フルレンジユニットを採用した「KS-1HQM」(公式サイト)、「KS-3HQM」(公式サイト)はデスクトップで手軽に良い音を楽しめるアンプ内蔵スピーカーとして人気が高い。パソコンとの接続はUSBケーブル1本でスピーカーをつなぐだけでよく、それ以外に用意すべきものは何もない。ハイレゾ対応製品のなかで一番シンプルなシステムと言っていいだろう。

アルミ押し出し材を用いたキャビネット。HDMI入力も搭載

そのKSシリーズのフラグシップとして新たに登場したのが、今回の主役、「KS-7HQM」(発表会レポート)である。同シリーズの既存モデルもハイレゾ音源の再生に対応しているが、KS-7HQMは最初からハイレゾ音源の真価を引き出すことを狙って設計されおり、そのアプローチに妥協はない。

KS-7HQMを推薦する理由は大きく3つある。形態、デザイン、そして音質へのこだわりだ。順番に紹介していこう。

まずはアンプ内蔵スピーカーならではのシンプルな形態に注目しよう。これはKSシリーズに共通する長所だが、本機はHDMI入力を加えてデジタル入力の対応機器を増やし、用途を広げることに成功した。シンプルだがいろいろなソース機器がつながるというコンセプトは、明らかにこれからのオーディオが目指すべき方向を先取りしている。

背面端子部。USB入力に加えて、HDMI入力/スルー出力、アナログ入力、光デジタル入力を搭載している

KS-7HQMの接続イメージ。アクティブスピーカーとしては異例とも言えるHDMI端子の搭載により、接続バリエーションは非常に広い

2番目の注目ポイントであるデザインについては、多くを語る必要はないだろう。美しい曲面を描くキャビネットはアルミ押し出し材を贅沢に投入しており、外見の美しさはもちろんのこと、剛性の高さも疑いようがない。わずかにスラントしたフォルムはデスクトップ設置時に最適な角度を実現しやすく、薄型のインシュレーターとの一体感も秀逸だ。下部を絞り込んだ形状から安定性を心配する人がいるかもしれないが、重心の低い重量バランスが功を奏し、実際にセッティングしてみると外見から想像できないほど安定している。振動吸収効果の高いネオフェード&カーボンクロスの複合素材を用いたインシュレーターと本体の密着性が高く、滑りにくい点にも注目したい。

アルミ押し出し材を贅沢に使ったエンクロージャー。ラウンドフォルムを採用することで回折効果による反射も改善した

薄型の台座部には、振動吸収効果の高いネオフェード&カーボンクロスの複合素材を用いたインシュレーターを採用

FPGAによるDSPを採用した独自開発のデジタルアンプを搭載

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