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フラットかつ調整もできるサウンドが魅力

ハイレゾポータブルプレーヤーに新たな選択肢 ー コウォン「PLENUE 1」を野村ケンジが聴く

2014/09/26 野村ケンジ
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さて、ここからは実機を2週間あまりの期間にわたってお借りした感想を綴っていこう。

まず、操作性に関してはかなり良好といえる。シンプルで分かりやすいレイアウトで、しかも反応がとてつもなく素早いところがいい。プルアップ、プルダウン系のメニューはないが、設定アイコンを押すとジャケット写真の上に(しかも透過して)各種設定アイコンが表示されるので、意外と便利。そのほかにも、マイフェバリットとしてフォルダがしているできるなど、使い勝手はよく考えられている印象だ。

ユーザーインターフェースはよく考えられており、動作は非常に機敏

設定アイコンを押すとジャケットの上に設定アイコンが表示される

いっぽうで、音楽ファイル情報の表示には、もう一歩踏み込んで欲しい部分があった。

FLACやDSDなどのファイル形式に関しては、ジャケット写真、タイトル情報などばっちり表示できているのだが、WAVファイルになると、すべてUnknownになってしまうのだ。このあたり、詳しい人はよく分かっているのだが、実はWAVファイルにもジャケ写や楽曲情報が付加できるようになっており、DB Powerampなどのパソコン用リッピングソフトがこれに対応(書き込むことができる)しているのだが、AKユーザー、なかでも「AK240」以降に発売された製品のユーザーはこれを利用しており、WAVファイルでも情報が表示されるように工夫している。「PLENUE 1」では、そういった情報が表示されない。このあたりは、ぜひともファームウェアのバージョンアップ等で対応を望みたいところだ。

次ページでは、いよいよ、肝心のサウンドについて感想を述べていこう。

次ページ聴いていて楽しくどんなジャンルにも対応する音質

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