BTL接続にも対応しセパレートの入門にも好適

デスクトップから本格システムまで様々なオーディオを提案するパワーアンプ「M-200」

鈴木 裕
2014年08月13日
パワーアンプの最も大事な機能である、高いスピーカードライブ能力を実現するため、150Wタイプの大容量パワートランジスターをプッシュプル構成で使用。電源部には高レギュレーションの電源トランスと大容量コンデンサー(5200μF×2本)を組み合わせた、同社特有の技術であるハイイナーシャ(高慣性)電源を搭載している。

「M-200」¥128,000

フロントパネル右側にあるツマミはアッテネーターで、CDプレーヤーからの直接の入力や、USBコンバーターであるDA-100と接続してスピーカーを鳴らすことを想定している。

25W×2ch(8Ω)というパワーだが、もし低能率のスピーカーを鳴らす場合には2台を用意し、BTL接続してモノラルアンプとして使えば、70W(8Ω)を出力する。そういった意味では、この価格帯のコンパクトなパワーアンプという意味で、セパレートシステムの入門機にして高い実力を持つ製品と紹介できる。

背面端子部

いくつかのコンポーネントと接続しての音の印象は、M-200のアンプとしての基本性能の高さだ。大音量再生にしなくても、十分にスピーカーのウーファーをグリップし、音の形が崩れない。実はアンプの電源部の底力は音量を上げない時に分かる。一方、ボリュームを上げて相当な大音量になっても歪みっぽさは微塵も感じなかった。

ちなみにレファレンスとして使ったモニターオーディオのゴールドGX300を鳴らしている限り、大きめの音量でも、そうそうインジケーターの数字は3Wを超えなかった。89dBの能率を持ったスピーカーである。そうした駆動力を前提にオーディオの音としても高い透明度と造形力を持ったパワーアンプと言える。

さらに付け加えるならば、一般的にイメージされているA級アンプの音色感や聴き心地の良さを持っている点も挙げておきたい。実際はA級アンプではないのだが、そのコク、音の感触をバランスよく持っている製品と言える。現代的でコンパクトな設計だが、やはりラックスの伝統がそうさせるのだろうか。特にDA-200とM-200を合わせると再生音は大人っぽい、成熟した表現になる。


【SPEC】●連続実効出力:25W+25W(8Ω) ●周波数特性:20Hz〜20kHz(+0、-0.1dB) ●インピーダンス:16kΩ ●入力感度:1.0V/25W(8Ω) ●SN比:109dB ●入力:RCA×1、XLR×1 ●出力:大型スピーカー端子×1 ●外形寸法:364W×81H×295Dmm ●質量:6.3kg

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