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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第85回】USB-DACがネットワークプレーヤーに変身! SOtM「sMS-100」を試してみる

公開日 2014/05/09 14:19 高橋敦
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■SOtMの使用感をレポート!様々な使いこなしが可能なポテンシャルを持つ

プレーヤー画面は、ブラウザ内での動作ではあるが、一般的な音楽プレーヤーとそれほど違和感のないインターフェースが構築されている。操作に特に迷うことはないだろう。

しかし、アーティストやアルバムのブラウズが、まずは頭文字のおおよその範囲(例えばサ〜ダ)を指定してからその範囲の中をスクロールして目当ての項目を見つけるといったように、操作ステップが少し多かったりはする。動作の機敏さや安定性も、いわゆるネイティブのアプリには及ばないとは感じた。もっとも機敏さや安定性については、僕の使っているMacが3年以上前のMacBook Airなので、単にパソコンの処理能力不足が原因かもしれない。

ブラウズしている様子。左上段の表から頭文字のおおよその範囲をクリックし、その下の部分をスクロールして目当てのアーティスト等を探す

まあとにかく目当ての曲を見つけて再生すれば、sMS-100に接続したUSB-DACを経由して、オーディオシステムからその音が聴こえてくる。特にトラブル(音が出ない)とかもなく、あっさりと再生された。

再生中の画面。ブラウザベースとは思えないほどに普通のプレーヤーっぽい

AirPlayの場合はもっと簡単だ。前述の「Audio App Switcher」設定をAirPlayに変更。あとはiPhoneなりパソコンのiTunesなり、同一のLANに接続されているAirPlay対応機器から出力先としてsMS-100を選んで再生すればOK。

音楽再生中にコントロールセンターを呼び出し、そのAirPlayメニューからsMS-100(Sonicorbiter)を選択

レンダラーとしてsMS-100(Sonicorbiter)、サーバーとしてLMSを指定して、あとはサーバー内の音楽ファイルをブラウズして再生開始

DLANの場合も、まずは「Audio App Switcher」設定をDLNAに変更。あとは通常のDLNA再生と同じ要領だ。DLNA規格に準拠した汎用のコントローラーアプリを使って操作すればよい。

話をまとめるとつまり、LMSのインストールと設定が必要なこと以外は、普通のネットワークプレーヤーとたいして変わらない使い勝手だ。そしてLMSのインストールと設定は難しくないので、そこはたいした障害にはならない。

■最大384kHz/24bitに対応/USB-DACの音に影響を与えないつくり

スペック的なところも対応フォーマットはFLAC、ALAC、AIFF、WAV、AAC、MP3、DoPとなっており、全く不足はない。サンプリングレートと量子化ビット数も、本機としては384kHz/24bitまで対応。あとはつなぐDAC次第だ。もちろん、AirPlayの場合はその上限があるのでハイレゾ再生はできないが。

音質については、まず前提として、これ自体が固有の音調を持つような機器ではない。ユーザーとしてもこれに期待するのは、これに接続したUSB-DACの音に影響を与えないことだろう。本機はその期待にはおおよそ応えてくれる。

今回のテストで組み合わせたCONCERO HPにおいては、パソコンのUSB端子に接続して再生アプリAudirvana Plusで再生したときと比べて、例えば音像の大きさや厚みが少しだけ増すようには感じた。

しかし音調が大きく変わったわけではない。通常の接続でどこかしらのケーブル1本を少し換えたとき程度の変化だ。この程度の変化なら気にならない方もいるだろうし、気になる場合はそれこそ、どこかしらのケーブルを換えて再調整すればよいだろう。

…というわけでSOtM「sMS-100」。その基本機能は「USB-DACをネットワークプレーヤー化する!」と至ってシンプルだが、だからこそ様々な使いこなしができそうな製品だ。その機能にピンときた方は、ご自身のシステムへの組み込み、あるいはこれを核にした新しいサブシステムの設置等、検討してみてはいかがだろうか。

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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