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<新連載>山本敦のAV進化論 第1回

ソニーBDレコーダー新機能「リモート視聴」の使い勝手・画質を早速試す

2014/03/26 山本 敦
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中央線各駅列車内でスピードテストを行った結果は下り37.38Mbpsだった。ライブ/録画視聴ともに360Pモードでは再生が安定しているが、特に加速区間では720Pで視聴するとコンテンツの再読み込みが頻繁に発生してしまった。LTE電波が併用できる「ハイスピードプラスエリアモード」の方がやや安定感が高かった。


高速移動中もWiMAX2+、LTEの両方でリモート視聴が行えた
新宿駅東口付近の構内ではWiMAX2+のアンテナを掴むことができたが、やはり360P再生が一番安定するようだ。スターバックスの店内でWiMAX2+に接続して試したところ、こちらも結果は同様だった。


多くの人で賑わう新宿駅東口にて視聴。WiMAX、LTEの両方で実験したが360P画質での受信・視聴が一番安定した
なお、新宿駅東口付近はドコモ「Xi」の150Mbps対応エリアだ。スピードテストの結果も下り56.50Mbpsと非常に高速だったため、LTEで720P再生を試してみたところ、再生が少し安定したものの、やはり再読み込みが発生する。


720P視聴ではよく通信が途切れてしまい、動画の再読み込みが発生する
外出する前に自宅でLTEにつないで「外からどこでも視聴」を試してみたが、その時には外出時ほど頻繁に読み込み直しが発生しなかった。この結果から瞬間的なスループットだけが大事なのではなく、ひとつのWi-FiルーターやLTEのアンテナにぶら下がっている端末の数など、電波の混雑具合による干渉の影響も考慮する必要がありそうだ。720Pで高画質な映像を楽しみたいならなるべくモバイル端末の利用者が少ないところを見つけるか、あるいは少し画質は落ちるが、360Pで安定した再生を楽しむかを選択しなければならない。


■レコーダーのマルチタスクと「外からどこでも視聴」の関係



リモート視聴を楽しむ際、マルチタスクの仕様条件についても事前に知っておきたいことがいくつかある。

「BDZ-ET1100」(とET2100)はトリプルチューナー内蔵のモデルだが、全てのチューナーが録画に使用されている場合や、2番組同時録画中はリモート視聴用にトランスコーダーを割り当てられないため、「外からどこでも視聴」が利用できなくなる。どうしてもリモート視聴を使いたい場合は、本体の録画をリモート操作でキャンセルしてから「外からどこでも視聴」に割り当てることになる。


2番組録画中には「外からどこでも視聴」が利用できなかった
レコーダー本体の電源が入っている(=チューナーが起動している)状態では、番組録画が行われていなければ「放送中番組」「録画番組」ともに「外からどこでも視聴」が利用できるが、1番組を録画している時は「放送中番組」のリモート視聴ができなくなる。本体電源がOFFの時には、レコーダーで1番組を録画していても「放送中番組」「録画番組」が「外からどこでも視聴」機能で再生できる。

上記の条件にぶつかるかたちで、「外からどこでも視聴」中に自動録画が始まってしまったり、家族の誰かが自宅で本体の電源をONにしてしまうと、レコーダー本体のタスクが優先され、リモート視聴は突然シャットダウンする。


先に「外からどこでも視聴」でコンテンツを視聴していても、マルチタスクの条件にひっかかるとリモート視聴が停止してしまう

次ページ4月下旬にはiPhone/iPad対応やさらなる機能追加も予定

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