[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第49回】“破格”のバランス駆動ポタアン、ラトック「REX-KEB01F」− ケーブル改造も実践!

高橋敦

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2013年06月07日
バランス駆動対応でこの値段はまさに“破格”! ラトックのポタアン「REX-KEB01F」

いま、ヘッドホン界隈でちょっと熱い分野のひとつと言えばバランス駆動だ。というわけで今回紹介する製品は、ラトックシステムから登場した“破格”のバランス駆動ポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB01F」なのだが、その直販価格は何と1万4,800円! バランス駆動対応製品としては、かつてない激安価格である。

ポータブルアンプとしては普通の大きさ。プラスチック製のケースに高級感はないが、代わりに安いし軽い

シリコン製のケースが付属しており、装着するとこんな感じでちょっとヘビーデューティーになる

…と、珍しくさくっと主役である製品の紹介に入ったと見せかけて、ここはやはりバランス駆動についてざっくりと説明しておこう。

通常のヘッドホンに採用されているアンバランス駆動に対し、バランス駆動は左右のドライバーをより厳密に分離してアンプ回路に接続し、通常の倍の個数のアンプ回路によって駆動する。そのため音質面で大きな優位があるのだ。

…はい超ざっくり! 理屈についてはそんなに興味がないという実践派の方は、とりあえずそんな感じで理解していただければ十分だ。

とはいえ、記事としてはもう少しフォローしておこう。理屈なんて興味ねーぜという方は以下は飛ばして2ページ目に一気に飛んで頂ければOKだ。

ヘッドホンにおけるバランス駆動の仕組み解説

従来のヘッドホンのアンバランス駆動においては、左右のドライバーからの出力線は、それぞれの+極の線は左右で独立しているものの、ー(GND)極は左右が1本にまとめられており、それを3極の出力プラグを通してアンプに接続している。GNDが左右で共通化されているためにそこでクロストーク(左右の間での信号の漏れ)などの問題が発生するのが弱点だ。

通常のヘッドホン出力プラグ。端子の金属部分が黒の樹脂のラインで絶縁され3つに分割されているが、そのそれぞれが右の+、左の+、左右共通のーとなっている

対してバランス駆動では、左の+極とー極を一組、左の+極とー極を一組として、それぞれ個別に出力し、適当なプラグを通してアンプと接続する。これによってGNDが安定し、クロストークやノイズの低減といった効果を得られる。また、この接続に伴い左右のドライバーの+とーをそれぞれ個別のアンプで駆動する必要があるのだが、そうなると結果として駆動力も高まる。

ここで登場したのが“破格”のバランス駆動対応ポタアン「REX-KEB01F。読み飛ばした方、ここから復帰して下さい

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