【特別企画】兄弟機「W1080ST」との連続視聴第1弾

3D&フルHD対応で10万円以下のハイCP機 − BenQのDLPプロジェクター「W1070」実力徹底解剖

鴻池賢三

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2013年04月19日


実売10万円を切る価格帯でありながらも幅広い3D形式に対応し、解像度もフルHDというベンキューのDLPプロジェクター「W1070」。超短焦点の兄弟機「W1080ST」(関連ニュース)もラインナップされているが、両機の実力はどうなのか?評論家の鴻池賢三氏が2ヶ月連続でそれぞれのモデルの魅力に迫る。まず今回はレンズシフトを備えた「W1070」の実力について、3D再生能力を中心に検証していく。

■手頃な価格なのに3D対応も万全なハイコストパフォーマンス機

本機はフルHD解像度、しかも幅広い3D形式にも対応したDLPプロジェクターでありながら、予想実売価格が10万円を切る手頃な価格で話題の新製品だ。

一般的に安価な製品は性能や機能面で注意すべき点が多いものである。今回は、本機が「ホームシアター用途としても通用するのか?」、そして「3D再生能力はホームシアターファンにとって満足いく実力を持っているのか?」という視点で検証して行く。

W1070

本機のリモコン

まずは製品の概要を紹介しよう。

映像デバイスはカラーホイールを持つ単板のDLP方式である。レンズ周りは、厳密にはズームではないものの、光学的に投射サイズの無段階調整ができ、100インチ画面時の投射距離は2.54〜3.3mとなる。上下±5%のレンズシフト機能を持ち、光学的に画面の高さ調整ができるほか、マニュアルの上下台形補正機能も備え、柔軟な設置が可能だ。

天面のようす

レンズシフト機能を装備

設置面積はA4用紙よりも一回り大きい程度のコンパクトなボディながら、最大輝度は2,000ルーメンを達成し、明かりが残る部屋での視聴も想定している。

BDレコーダーとのサイズ比較。非常にコンパクトなことがわかる

そして、ここまで何度か触れているように、3D映像への対応が万全な点も大きな特徴だ。フィールドシーケンシャル、フレームパッキング、トップ&ボトム、サイドバイサイドフォーマットおよび、NVIDIA社の3DTV PLAYも網羅している。

実売10万円以下という普及価格帯の製品でありながらもフルHDで3D対応もしっかりと果たしており、3D環境導入へのハードルを大きく引き下げているわけだ。なお、3Dメガネは同梱せず、別売で「3DGS-02」を用意している。

オプションの3Dメガネ「3DGS-02」

「Smart Eco(スマートエコ)」モードは、コンテンツの輝度レベルを自動検出し、画像を暗くすることなくランプの消費電力を、30%〜100%の範囲でダイナミックに調整する機能。ランプ出力の低減により、消費電力の削減だけでなく、ランプ寿命も6,000時間のロングライフを謳っている。

接続端子は、バージョン1.4aに対応したHDMI入力端子2系統に加え、映像入力はコンポーネント、S-Video、コンポジット映像およびミニD-sub15ピンを各1つ、音声入力はステレオピン(RCAx2)とミニジャックを備える。その他、制御用のRS232cやUSB typeBなど豊富な内容だ。ほか、10Wのモノラルスピーカーを内蔵し、プロジェクター単体で音声の聴取も可能となっている。

端子部

クオリティーの面で本機は、映像調整の世界的権威とも言えるISFの製品認定を取得しており、画質関連の品質がISFの要求スペックを満たしている事はもちろん、ISF認定を受けた映像調整エンジニアによるカラーキャリブレーション調整が行える。

■驚きの3D画質 − 「3D映像の画質は非常にハイレベル」

本機の大きな特徴の一つが、各種の3Dフォーマットに対応した高い3D再生能力だ。オプションの3Dメガネ「3DGS-02」で視聴したが、結論として3D映像の画質は非常にハイレベルだった。

「ハイレベルな3D画質」の詳細は? 2D画質の傾向は?

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