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レコーダーの鉄人、折原一也がレビュー

年末年始番組で“録画力”チェック!シャープのスカパー! HD内蔵レコーダーを試す

2012/01/19 折原一也
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一つは番組表からの録画予約も含め、一つの録画機の操作で完結できることだ。こ当然の事にように思えるかもしれないが、従来のLANを利用したスカパー!HD録画では、チューナー側とレコーダー側で録画予約の重複を自ら確認する必要があったりなど、不便なことこの上なかった。これらの不自由さが一気に解決されたのは本当に大きなメリットだ。

もう一つのメリットは「キーワード自動録画」が、スカパー!HDでも利用できることだ。

今回、筆者がBD-W2000をレビューするにあたって最も期待したポイントが、実はこのキーワード自動録画の搭載だった。BW-W2000から新たに搭載されたキーワード自動録画は、地上/BS/CSデジタル放送、さらにスカパー!HDまで含めて横断的に検索し、番組を録画する。

設定する際は「番組表」から「番組検索」画面に入り、さらに「自動録画設定」の画面から最大6つの条件が登録できる。それぞれ1つのキーワードと、対象とする放送波を個別に指定できるのだ。優先順位は上から順番に実行される。

自動録画は1つの条件につきキーワード1つと放送波の設定を行える

最大6つの条件を登録。上の条件ほど優先される

ジャンルとの複合検索が行えないシンプルなキーワード検索のみで、自動録画機能としては若干不満もある。だが、スカパー! HDではそもそも、検索や自動録画がないと膨大な番組から好みのものを探し出せない。まずはファーストステップとして、自動録画が搭載されたというだけでも歓迎したい。

また地上/BS/CSデジタル放送も同時に対象にできる仕様も、これ以上録画機を増やしたくないと考えている筆者にとって大歓迎だ。

■「BD-W2000」を“サッカー担当に任命”

さて、年末年始番組を録画するにあたり、筆者はBW-W2000をサッカー関連番組の録画担当と位置づけた。自動録画の条件として上から順に「ザックジャパン」「ザッケローニ」「日本代表」「なでしこジャパン」「長友」「ブンデスリーガ」というキーワードを登録。一部手動録画を設定したことを除いてほとんど自動録画におまかせという状態で、正月明けまでそのままにしておいた。

その結果は期待以上のものだった。「なでしこジャパン」が年末年始、テレビに出まくっていたことは皆さんご承知と思うが、地デジでバラエティ番組に出演していたものをすべて押さえており、BSデジタルで再放送された試合もすべて録画。さらにBS日テレ、BS-1で放送された、サッカー日本代表のスペシャル番組もきっちり録画していた。中でもSKY・A HDで放送されていた、インテルchの長友の番組は、完全にノーマークだったものだ。

「AUTO」とマークの付けられた番組がキーワード自動録画による録画番組だ

「録画リスト」で緑ボタンを押すと、キーワード自動録画の番組のみを絞り込み表示できる

思いがけない番組を拾ってきてくれることに、放送波をまたいで設定できる、本機の検索の実用性を実感させられた。なかでもスカパー!HDの膨大な番組から、好みの番組を自動で録画してくれる利便性は格別だ。

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