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PCオーディオの新スタンダード ー TEAC「Reference01」「S-300NEO」を聴く

公開日 2011/12/21 10:04 レビュー/岩井 喬
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ロングセラーモデルのイメージを継承し、現代的なサウンドを獲得したスピーカー「S-300NEO」

− スピーカーシステム「S-300NEO」が開発された経緯についてもお聞かせください。

小泉氏:「S-300NEO」のベースモデルである「S-300」は、1989年の発売以降とても高い人気を獲得しつづけたロングセラーモデルで、コンパクトな同軸スピーカーというコンセプトは多くの方からご支持をいただきました。インターネットでTEACのオーディオ製品を検索すると、現在でもスピーカー「S-300」と、CDプレーヤーの「VRDSシリーズ」のことを取り上げたページが数多くヒットします。ある頃、社内で別の会議を行っていた際に、S-300をはじめとしたTEACのロングセラーとなっていたモデルに話題が及んで、依然良いイメージを持っていただいているということがわかってきました。その流れで、「現代のインテリアやオーディオにマッチしたS-300というコンセプトは、新しい価値を提供できるのでは」ということになり、「S-300NEO」の開発がスタートしました。

実際に開発を始めてからは、S-300をベースにしながらも、音質を現代に合わせてファインチューンし、モダンなインテリアに合うよう外観の仕上げにもこだわりました。

1989年にTEACから発売されたコンパクトスピーカー「S-300」は、ロングセラーモデルとして多くのオーディオファンから支持を集めた。本機が新製品「S-300NEO」のベースモデルになっている

加藤氏:「S-300NEO」は、コンパクトなエンクロージャーに同軸2ウェイユニットを搭載していることが最大の特長です。同軸ユニットが持つ定位感の良さは秀逸で、それでいてひとつのスペースでふたつのスピーカーを並べていることによってコンパクトさも実現できます。

新たに誕生したスピーカー「S-300NEO」

ユニットを含め音質には徹底してこだわり抜きました。バイワイヤリング対応のスピーカー端子を搭載したり、3点支持のスパイクが付属したりと、ケーブルや高音質化アクセサリーとの組み合わせを楽しみながら、10年、20年と使い込んでいただけるスピーカーに仕上がっています。

スピーカー端子はバイワイヤリングに対応するなど、オーディオを楽しむ仕様に仕上がっている

「S-300NEO」を発表した後にも、「S-300から買い増しして“NEO”を買いたい」という声や、「久々にもう一度オーディオを始めたいと思った」といった声がお客様から寄せられており、大変励みになります。


− スピーカーは外装の仕上げも洗練されていますね。

加藤氏:フィニッシュは定番のブラックという意見もありましたが、最終的にはレッド系チェリーを選びました。高級感もあって昨今のご家庭のモダンなインテリアにマッチする出来栄えだと自負しています。ユニット周りのビスや、本体に付属のスパイクなどにアクセントとなるシルバーを取り入れたことも、デザインで気を配ったポイントの一つです。スピーカーグリルはマグネットを使った着脱式ですので、グリルを外したフロント面もスッキリとしていて、インテリアとしても質感あるスピーカーに仕上がっています。

サイズがコンパクトなだけでなく、モダンなインテリアにフィットするカラーリングやデザインも「S-300NEO」の魅力だ


− “Reference01”シリーズと「S-300NEO」の音づくりはセットで行ったのでしょうか。

加藤氏:いいえ、元は別々に開発をスタートしました。音づくりとしては、現代の一般リスナーが聴く音楽のイメージに合わせたナチュラルさやシャープさを備え、音場感も出せるというコンセプトで仕上げていきました。

「S-300NEO」が完成した頃、「A-H01と合わせて鳴らしてみようか、という話になりました。開発スタッフ一同で試聴してみたところ、「A-H01」との組み合わせは非常に相性が良く、誰もが納得する音でした。

「A-H01」と「S-300NEO」の組み合わせは、合わせた時の価格も10万円以内に収まったことから、「では組み合わせのシステムとして提案していこう」という運びになりました。

小泉氏:一般のお客様がオーディオシステムのセット購入を検討する際に、あまり値段が高くなりすぎると単なる憧れで終わってしまうので、やはり「セットで10万円以内」という価格設定は絶対に実現させたいと考えていました。手頃な価格でクオリティの高いオーディオを、広く一般の方々に提案することは私たちの「義務」だと考えています。「A-H01」と「S-300NEO」の組み合わせはこれを実現できることを、音を聞いて確信しました。


− 今後は“Reference01”シリーズにどんなラインナップが加わってくるのでしょうか。

小泉氏:「UD-H01」「A-H01」を発表してから、おかげさまで各方面から良い評価をいただいています。同時に「UD-H01」にマッチするパワーアンプの商品化を求めるリクエストや、ヨーロッパの展示会で参考出品したCDプレーヤー、ネットワークオーディオ機器の販売要望もいただいています。

PCオーディオの場合、今後1年間で技術がどのように変遷していくか未知数な部分が大きいので、それを見据えた上で“Reference01”シリーズのコンセプトに相応しい次期製品を企画していきたいと考えています。

次ページ“Reference01”シリーズのハイクラスUSB-DAC「UD-H01」を聴く

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