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圧倒的なコストパフォーマンス

【レビュー】全4モデルを一斉試聴! ソニー初のBAイヤホン「XBAシリーズ」を聴く

公開日 2011/10/19 10:30 ファイル・ウェブ編集部
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今秋はバランスド・アーマチュア型のイヤホンが続々と発表されているが、最注目シリーズの一つがソニー「XBA」シリーズではないだろうか。

ソニー「XBA」シリーズ

しかもシングルドライバー「XBA-1」から、4基のドライバーを搭載したフラグシップの「XBA-4」まで、一気に4機種のラインナップを展開するという気合いの入り方だ。

今回、編集部の山本敦と風間雄介が、全4モデルすべての音質を聴き比べてみた。なお、製品のプロフィールや細かな仕様はニュース記事を参照していただきたい。

■試聴にあたって(山本)

試聴した楽曲は、ひとつ目がソウルシンガーのGil Scott-Heronと、Brian Jacksonのローズ・ピアノがタッグを組んだアルバム「Secret」から『A Prayer For Everybody / To Be Free』(本文中:Gil Scott)を試聴。

ふたつ目は女性ジャズシンガー、Ann Sallyのアルバム「fo:rest」から『あたらしい朝』(本文中:Ann Sally)をセレクト。2曲を中心に、気になったところは他の楽曲も加えて試聴した。

他のイヤホンとの比較については、私が普段使っているUltimate Ears「UE700」の音をレファレンスとしたが、XBAシリーズそれぞれのサウンドの個性が相当異なっていたので、基本的にシリーズの比較試聴の結果をレポートしたいと思う。

■試聴にあたって(風間)

レビューの前に、私がフラットな周波数バランスよりも、少しドンシャリ気味な音を好む傾向があることをあらかじめ断っておきたい。またふだん聴くソースはロックが多いため、スピード感も重視する。

試聴した楽曲は4曲。ザ・ラカンターズの少しハードなロック「Consoler Of The Lonely」では、低域、中域、高域のそれぞれの分解能や押し出し感、全体のまとまりなどをチェック。スピード感や音の広がり感も聴き込んだ。

低域の絶対的な沈み込み、量感、階調の描き込みはWOODY CREEKの「MR.BOJANGLE」でチェック。オスカー・ピーターソン・トリオの「You Look Good To Me」では、中域のピアノの表現、またトライアングルやブラシなど高域の表現能力を聴いた。

ボーカルの表現能力は主にWilliam Silk「Summer Memories」で確かめた。

なお、最後にXBA-4と、私がふだん使っている「SE535」の比較も行った。価格差がある2モデルではあるが、ともにブランドの最上位機種ということで、参考にして頂けたら幸いだ。

次ページ約7,000円のシングル機「XBA-1」から試聴スタート

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