240Hz駆動で高画質3D再生

3DノートPCの真打ち「VAIO Fシリーズ」登場 − AV機能も充実した注目機をレビュー

一条真人

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2011年04月21日

■DVDの3D再生への期待はほどほどに

さて本機は、DVDなどの2D映像も3Dに変換して表示できる。再生時に例の3Dボタンを押せば、表示が3Dに切り替わってくれる。

当たり前だが、2Dのコンテンツの3D変換再生では、Blu-ray 3Dほどの奥行き感、適正な距離感での3D表現をしてくれるわけではない。このあたりは、あまり期待し過ぎるとがっかりするかも知れない。

キーボード上の3Dボタンで2D/3Dの表示を切り替えることができる

付属のリモコンでブルーレイの再生をコントロールできる

もともと2Dの映像の情報から3D映像を作り出すので、複雑な奥行きのある3Dを映像を構成するには情報不足だからだ。特にDVDの場合は解像度が低く、さらにアップコンバートも入るためか、ブルーレイよりも映像がやや不自然で、エッジが立った目障りなものにも感じる。DVDと比較すれば、2Dブルーレイでは、そこそこ3D感を感じられる映像になっている。とはいえ、距離感の演出という面では期待できないため、本当に3Dビデオを楽しみたければ、やはり、Blu-ray 3Dがオススメだ。

音質面では、キーボード上部にスピーカーを仕込んでおり、ソニー独自のS-FORCE Front Surround 3D機能によって、仮想的に背面スピーカーをシミュレートし、サラウンド感を演出してくれる。

ソニー独自のS-FORCE Front Surround 3D機能が利用できる

■レコーダー並の録画機能も搭載

Blu-ray 3D再生機能だけでなく、当然、従来からVAIOが持つ多彩なメディアアプリも搭載している。また地上デジタルチューナーを2基搭載しており、地デジを同時に2番組録画できる。しかも2番組を同時に長時間録画することもできるし、登録したキーワードから自動録画することも可能など、まさにレコーダー並の機能を搭載している。

メディア再生コントロールボタン

店頭モデルは、CPUにインテル Core i7-2630QM プロセッサー(2GHz)、4GBメモリを搭載しているが、VAIOオーナーメードモデルではCPUはCore i7-2820QM(2.3GHz)、メモリは8GBまで選択できる。また地デジチューナーが不要なら搭載しないという選択もできる。

店頭モデルでも通常は十分な性能を備えているが、より快適にビデオ編集やフォトレタッチをしたい人や、テレビ機能は不要という人は、VAIOオーナーメードを利用するといいだろう。

■新世代の基準となるノートPC

Fシリーズ(3D)は、パーソナルなBlu-ray 3D視聴から、地デジレコーダー代わり、ビデオ編集、デジカメ画像の編集バックアップまで、これ1台で個人が快適にメディアを扱えるノートPCに仕上がっていた。

テレビ放送やビデオカメラがハイビジョンの時代に移行し、デジカメが高解像度化した現在、PCに要求される表示能力、スペックは従来よりも一段と高いものとなった。

最近ではこれらの要求条件に、Blu-ray 3Dの再生も加わったわけだが、これらの条件を、多くの人にとってある程度満足できる水準でクリアする市販ノートPCは、このVAIO Fシリーズより前には存在しなかったのではないか、と思う。3D対応のFシリーズは、ノートPCの1つのマイルストーンと言えるだろう。

(一条真人)

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