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240Hz駆動で高画質3D再生

3DノートPCの真打ち「VAIO Fシリーズ」登場 − AV機能も充実した注目機をレビュー

公開日 2011/04/21 12:10 一条真人
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昨年は3Dテレビの登場が話題になったが、最近ではノートパソコンで3D映像を視聴できるモデルが多数登場してきている。

Blu-ray 3Dを再生できる最初のノートパソコンは昨年2010年にASUSから登場した「G51 Jx3D」だった。その後、ASUS以外の様々なメーカーから、相次いで3D対応ノートパソコンが登場した。

そんななか、AVメーカーであるソニーからも、Blu-ray 3D再生が可能なVAIOノート「Fシリーズ(3D)」が登場してきた。今回はそんなFシリーズ(3D)の店頭販売モデル「VPCF219FJ/BI」の実力を試してみた。なおソニーストアでは、最大7万円がおトクになる独自キャンペーンも実施しているようだ。

VAIO Fシリーズ(3D)

■インパクトの大きいイタリアンデザイン

今回のFシリーズ(3D)は素材にプラスティックを使ったイタリアン風デザインとなり、天板は光沢で艶っぽく、微妙な曲線がセクシーだ。

液晶ディスプレイは言うまでもなくフルHD解像度で、16インチというサイズはパーソナルなBD/DVD視聴には十分だろう。キーボード上部には3Dボタンを搭載し、ブルーレイやDVDの再生時にこのボタンを押すだけで3D-2D表示を切り替えることができる。なお、3D再生時に使用するメガネは標準で1つ付属している。

またUSB3.0に対応するUSBコネクタを搭載し、ビデオファイルなどの大容量ファイルを高速に転送することができるなど、ハード的にも先進的だ。また、キーボード上には「type A」譲りのメディア再生などを操作できるソフトボタンも搭載している。フラッシュメモリスロットは1スロットでメモリースティックとSDに対応する。

コネクタ内が青いことで、USB3.0対応とわかる

1スロットでメモリースティックとSDメモリーカードに対応したマルチスロットを搭載

■ハイクオリティなBlu-ray 3D再生

3Dを含めたブルーレイ再生はWinDVDで行えるが、その再生クオリティは他のほとんどの3Dノートパソコンとは大きく異なるものだ。

ほとんどのアクティブ方式3D表示に対応したノートパソコンが毎秒120コマ表示であるのに対し、Fシリーズ(3D)では毎秒240コマ表示が可能になっている。つまり4倍速表示だ。左右の目の映像を単純に繰り返すのではなく、映像の合間に黒い映像を差し込むことでクロストークを減少させ、さらにLEDバックライトの輝度をコントロールし、映像をよりクッキリ表示させる。

ハイエンドな液晶テレビでも、240Hzパネルを使ったフレームシーケンシャル表示が行われているが、本機に搭載された技術はこれと基本的に同じものだ。これにより、視聴者はより鮮明な立体視を行うことができる。

付属の3Dメガネ

メガネをしたままでもかけることができるよう調整機能も備えている

液晶パネルも反射を抑えたもので疲れにくく、さらに色表現力も高い。前述の4倍速駆動と相まって、非常にハイクオリティなBlu-ray 3D再生が可能だ。他の3D対応ノートPCとは、まったく違う次元という印象だ。そもそも他の3DノートPCは、そのほとんどがフルHD解像度に満たない。

Blu-ray 3DはWinDVDで再生できる

ちなみにBlu-ray 3Dは一般的に、パソコンよりも大きな画面で見る事を前提に奥行きを設定し、制作されているわけだが、VAIO Fシリーズ(3D)では奥行きを自動調節する機能を備え、16インチディスプレイでも最適な立体視が行えるように工夫している。

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