頑張る女性を応援するテレビAQUOS「LC-20NE7」を女性編集部員がレビューする

■なぜくまなのか？誰もがふと感じる疑問を担当者にぶつけてみた

しかし、なぜテレビにキャラクターを搭載したのか。そしてそのキャラクターはなぜくまなのか。既存の人気キャラクターではいけなかったのか。「LC-20NE7」を使っているうちに様々な疑問が浮上してきた。真相を商品企画を担当した西田英理子さんに伺った。

西田さんによると、多忙な若い人たちが癒しを求める傾向にあり、安心できるようなキャラクターを搭載したいという思いから、キャラクターを採用するというアイディアが生まれたという。テレビは長いスパンで使用する製品であることから「流行を追うのではなく普遍的に愛されるキャラクターを探していたところ、100年以上前から愛され続けているテディベアに注目した」そうだ。そう言われてよく見ると、くまさんはただのくまではなく、確かに人形だった。

さらにくまさんの搭載が決まってからも商品企画担当の女性社員4人は何度も話し合いを重ねたという。「6フレームで機敏に動くくまや、指示するくま、明るい表情のくま、親子で登場するくまなどいろんな候補が上がった中で、最終的に2枚の画像でパタパタ動く今の形に落ち着いて、たどたどしい動きにしました。また、ああしろこうしろと指示することもやめて、ただそこにいて、ほっとするような効果を出したかったので、あえておとなしいくまにしました」（西田さん）。

実はくまさんのプロフィールというのも存在するようで、性別は雄、身長は12cm（実寸大）、誕生日は9月17日（4人がはじめてキャラクターについて議論を交わした日なんだそう）という情報も教えてもらった。

「LC-20NE7」は西田さんが中心となって担当した記念すべき第1号製品。AQUOSはシャープの顔となるブランドということもあり、これまで若手が中心となって製品開発を行うことはほとんどなかったとのことだが、今回は西田さんら4人に大きな権限が与えられたという。「これまでにないカジュアルなAQUOS」を実現するために奮闘した彼女たちの姿が目に浮かぶ。「必然性が感じられない」と上司にはなかなか理解されなかったというくまさんの存在だが、このくまさんには同世代の女性に向けて「がんばろう！」というメッセージを発信する役割を果たしていると記者は理解した。

がんばった自分へのご褒美、ひとり暮らしをはじめる兄弟や知人へのプレゼントなどに本機を検討してみてはいかがだろうか。