SIMの通信容量など違いの4タイプを展開

キングジム、翻訳機「ワールドスピーク」にポケットタイプ。音声での言語選択やオフライン翻訳に新対応

PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
2019年11月20日
■活用シーンを広げるオフライン翻訳で17言語に対応

キングジムは、7月に発売した据置タイプの対話型翻訳機「ワールドスピーク」シリーズの第2弾として、手軽に持ち運べるポータブルタイプの新モデル「HYP10」を12月6日より発売する。

キングジムの翻訳機「ワールドスピーク」の新製品「HYP10」

ポータブルタイプの翻訳機HYP10は、翻訳言語を選択して、本体の会話ボタンをワンタッチして本体に向かって話すと、翻訳結果が画面に表示され、音声でも聞くことができる。会話ボタンをワンタッチするだけの簡単操作で、会話ボタンを押し続ける必要はない。翻訳は各言語に合わせて複数の翻訳エンジンの中から最適な翻訳結果が自動で選択される。オンライン翻訳では翻訳機最多の155言語(2019年11月現在)に対応する。

多数の翻訳言語を選択する際の使い勝手にも工夫を凝らす。通常は、50音順にズラリと並んでいる中から選択するのだが、スクロールして探す手間を省くため、音声で翻訳言語を選択できる「音声コマンド機能」を搭載した。本体下部中央にある「マジックホームボタン」を押し、最初に“言語”を付けて、「言語・日本語と中国語」「言語・日本語と中国」「言語・日本と中国」のように言語名か国名を話すだけで、瞬時に翻訳言語を選択することができる。言語名同士、国名同士だけでなく、一方が言語名、もう一方が国名と混在してもOKだ。

翻訳言語の選択に便利な音声コマンド機能を搭載。本体カラーはブラック1色のみ

さらに、オフライン翻訳に対応したのが大きな特長のひとつ。こちらは英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語など主要17言語(2019年11月現在)の翻訳が可能。アウトドアや飛行機内、地下街などでも安心して利用できる。なお、言語によって翻訳可能な言語が異なり、日本語は15言語に対応する。

会話履歴を確認できる履歴機能やよく使用するフレーズを登録できるお気に入り機能、最大10台のテザリング機能(SIMカード搭載機種のみ)を搭載。2,500mAhのリチウムイオンポリマー電池で最大で約30時間の連続使用が可能。

通信方法は、無線LANとモバイルデータ通信から選択できる。モバイルデータ通信には、2年間使い放題、月額費用などの追加料金不要なソフトバンク社の国内専用SIMカードと、国内最多となる世界178の国と地域(2019年11月現在)で使用可能なタタコーポレーションのグローバル対応SIMカード(有効期間2年で1GBと3GBがあり)を用意。時間帯を問わず安定した翻訳ができるつながりやすさと利便性の高さをアピールする。なお、グローバル対応SIMカードの容量を使い切った場合は、キングジムのホームページからの再購入や自分で用意したSIMカードの利用、Wi-Fiのみでの利用も可能。

ラインナップは、国内専用SIMの「HYP10-J48」(56,000円)、グローバル対応SIM 1GB(=35時間相当)の「HYP10-G1」(36,000円)、同3GB(=105時間相当)の「HYP10-G3」(51,000円)、本体のみとなる「HYP10」(26,000円)の4モデルが用意される。

SIMカードの有無とタイプによる4モデルをラインナップする

■言葉の壁をワールドスピークで打ち破る

インバウンド需要がさらに活気を帯びる中、据置タイプの対話型翻訳機「ワールドスピーク」シリーズで翻訳機市場に参入したキングジム。同社常務取締役 開発本部長・亀田登信氏は「宿泊施設や役所など法人ユーザーをターゲットに導入したが、『画面が大きくてわかりやすい』『操作が簡単』など大変好評だ」と手応えを訴えた。さらに、「導入いただいたお客様には共通点が見られる」と指摘。「相手の言語でコミュニケーションを取れる人材に苦労している。特に、地方都市になるほどその傾向が顕著になる」と説明した。

7月に発売したワールドスピークの1号機「HYK100」

そうした中で、「手軽に持ち運べるものもほしい」との要望も多く聞かれた、第2弾として登場したポータブルタイプ「HYP10」。同社商品開発部・高尾政利氏は「7月に発売した据置タイプの翻訳機は主に窓口業務を想定していたが、今回のポータブルタイプは百貨店やショップなどの立ちながらの接客を行う売り場や、交通機関、観光施設、神社仏閣、テーマパークなど屋外での使用が想定されるケース、さらに、海外出張先、外出先など持ち運びをメインとしたシーンやネイティブ発音の学習ツールとしてもご使用いただけると想定している」とさらに幅広いニーズに応えていく。

(株)キングジム 常務取締役 開発本部長・亀田登信氏(写真右)と(株)キングジム 商品開発部・高尾政利氏(写真左)

「日本への旅行を目的とする外国人だけではなく、居住する外国人も増えている。言葉の壁はもっと身近な問題となり、改善の余地がまだまだある。そこへ、ワールドスピークを使用することにより、法人利用から個人利用に至るまで、外国人とのよりよい関係性が築けることを願っている」と力を込めた。

「据置型とポータブルタイプが揃ったことで、より幅広いシーンでお使いいただきたい」と語る亀田氏。「ファイルやテプラをはじめとするキングジムの法人への強いルートを活かし、多彩な用途にあわせた提案により、市場の拡大とシェア獲得につとめていく」と意気込みを示した。

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