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「スタック」なども。Finderも進化

macOS Mojave(モハベ)の無償提供開始。「ダークモード」など多数の新機能追加

公開日 2018/09/25 11:01 編集部:小野佳希
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Appleは、「ダークモード」をはじめとする多数の新機能が追加されるmacOS Mojave(モハベ)の無償提供を本日9月25日から開始した。


Mac(mid-2012以降)および、推奨されたMetal対応グラフィックスカード搭載の2010年/2012年モデルのMac Proを対象に、無料のソフトウェアアップデートとして提供開始。「ダークモード」「スタック」などの新機能追加や、Mac App Storeのデザイン一新などが行われる。

ダークモードは、暗配色にデスクトップを変化させるというもの。これにより、照度を落とした部屋や飛行機の中など、暗いところで仕事をする場合などでの使い勝手向上を図った。

ダークモード

ダークモードは、メール、メッセージ、マップ、カレンダー、写真など、Macに最初から入っているアプリケーションのすべてが対応。システム環境設定で有効にできる。またサードパーティのアプリケーション開発者も、アプリケーションにダークモードを組み込める。

スタックは、ファイルを画像、プレゼンテーション、PDFやテキスト文書といったファイルタイプに基づき、グループ化して自動的にまとめる機能。これにより、散らかっていたデスクトップを素早く整頓できる。日付やタグといった別のファイル属性に基づいてまとめるよう、スタックをカスタマイズすることもできる。

ユーザーが世界のどこにいても、時間帯によってデスクトップの背景画像を変化させる「ダイナミックデスクトップ」機能も新たに追加。「モハベ砂漠の起伏のある砂丘をフィーチャーしたデスクトップは、夜明けから朝、昼間、夕暮れ時そして夜と、時間帯によって光の当たり方が変化し、Macにまったく新しいエクスペリエンスをもたらす」とアピールしている。

Finder機能も進化。ギャラリー表示を一新することで「ユーザーは複数のファイルに視覚的にすばやく目を通すことができる」ようになるという。また、プレビューパネルではファイルのすべてのメタデータを表示できるようになった。加えて、クイックアクションがFinder内のプレビューパネルに表示され、PDFの作成やパスワード保護を行なったり、カスタムAutomatorアクションを実行することもできる。

クイックルックでは画像の回転、トリミング、PDFのマークアップそしてビデオやオーディオクリップのトリミングが可能。クイックルックには、ファイルを選択してキーボードのスペースバーを押すことでアクセスできる。

スクリーンショットも機能を向上させた。スクリーンショットのオプションや新しいビデオ録画機能へ、簡単にアクセスできるようにした。

これらの機能は、スクリーンショットユーティリティを起動するか、ShiftキーとCommandキーと数字の5のキーを同時に押すことで利用可能。タイマーの設定やスクリーンショットの保存場所を選ぶためのオプション設定なども行える。

MacとiPhoneでカメラをシームレスに連係させる「連係カメラ」機能も新搭載。iPhoneを使って近くの物や書類を撮影またはスキャンし、Mac上に表示することができる。Pages、Keynote、Numbers、メモ、メールなど連係カメラをサポートするアプリケーションの中で「iPhoneから挿入」を選ぶと、近くのiOSデバイスを使ってスキャンまたは撮影できる。

またiOSアプリで提供されていた「ニュース」「株価」「ボイスメモ」、そして「ホーム」などの機能をMacでも使えるようになった。ニュースでは各ユーザー向けにパーソナライズされたニュースと情報が提供される。

「ホーム」では、ホームキット対応アクセサリをコントロールすることが可能。照明をつけたり、サーモスタットを調整したり、ベビーモニターをチェックしたりすることができる。また、Siri on Macがホームキット対応デバイスをコントロールすることができるようになった。Siri on Macは食べ物、有名人、モータースポーツの知識も向上したという。

ボイスメモ機能では、Macの内蔵マイクを使ってパーソナルなメモ、レクチャー、ミーティング、インタビューまたは曲のアイデアなどを録音し、後でiPhone、iPadまたはMacからiCloud経由でアクセスするといったことも行える。

Mac App Storeはデザインを一新。Mac用のホットな新アプリを紹介する「見つける」のほか、「創作する」「仕事する」「楽しむ」「開発する」といった各タブによって、特定のプロジェクトや目的に合ったアプリを見つけやすいようにした。

ウェブブラウザのSafariは、「追跡防止機能(ITP)」を強化。許可なくユーザを追跡するソーシャルメディアの「いいね」ボタンや「シェア」ボタン、コメントウィジェットをブロック可能になった。また、ユーザーウェブを閲覧する際に、システム情報を簡略化して提示することで、データ企業が追跡に使うことができるユニークな「指紋」を作成することを防止する。

加えて、ユーザがパスワードを管理しやすいように、新規のオンラインアカウント作成の際には、Safariが“強力なパスワード”を自動的に作成、入力、保存。そのほか、ユーザにパスワードの使い回しを警告し、パスワードを変更できるようにする。

また、Safariは新たにウェブサイトアイコンをサポート。開いているウェブサイトをすべて一目で識別できるようにするという。ウェブサイトアイコンはシステム環境設定で有効にすることができる。

メールアプリではメール作成ウィンドウ内に絵文字メニューが設けられ、Eメールメッセージに素早く簡単に絵文字を加えられるように配慮。

そのほか、日本語の発音による英単語入力も追加。また、イギリス英語、オーストラリア英語、カナダのフランス語そして繁体字中国語(香港)のシステム言語が組み込まれているほか、中国向けの改善された地図も追加された。

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