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GPS内蔵の上位機「Fitbit Surge」の発売も予告

Fitbit、リストバンド型ウェアラブル端末「Fitbit Charge HR」。LEDで心拍数計測

公開日 2015/04/23 17:10 編集部:小野佳希
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ウッディ氏は、糖尿病や高血圧といった慢性疾患が世界的に増えていること、そして人々のフィットネスへの関心が高まっていることという2つのトレンドから、ウェアラブル端末市場が将来的に2兆円規模に拡大する予測があると紹介。「疾患はまさにFitbitがサポートする生活の変化によって改善できるものであるし、日本では東京オリンピックの開催に向けてフィットネスへの関心もますます高まっていくことだろう」と、日本市場とFitbitの成長性を指摘する。

運動や普段の生活のログだけでなく食事や睡眠も含めて総合的なソリューションを提供

また、「ここまで早く世界的なブランドになるとは我々自身も予測していなかった」と言うウッディ氏は、2014年に検索数が多かった製品のランキングでUggs、Xbox One、iPhone 6などに次ぐ地位をFitbitが獲得したと紹介。マイクロソフトやアップル、アマゾン、グーグル、サムスンと並んで検索されているほどメジャーな存在であることをアピールした。

非常に多く検索されるメジャーな存在になっているとアピール

Googleでの検索数は2013年の10倍に

同氏はまた、競合が増えつつあるなかでも着々とシェアを伸ばしていることにも言及。様々なユーザーに対応できる幅広いラインナップを揃えること、技術力、ペアリング相手となる対応端末の多さなどが他社への優位点であると述べた。

着実にシェアを伸ばしている

なお、同社はユーザー層を3つのセグメントに分類。積極的にスポーツをするほどではないが、エレベーターではなく階段を使うなど日常生活のなかでの運動を行う「EVERYDAY」層には「Fitbit Flex」や「Fitbit Zip」などを、それよりも積極的に運動する「ACTIVE」層には今回の「Fitbit Charge HR」、定期的に運動をして常に自己ベストの更新を狙うような「PERFORMANCE」層には「Fitbit Surge」といったように各ユーザー層に向けてラインナップを揃えていることを紹介した。

3つのセグメントそれぞれに適した商品群を揃えていると説明

■チアリーダーがパフォーマンス/古閑美保さんらが製品の魅力を語る

そして発表会には、一般社団法人プロフェッショナルチアリーディング協会よりオールスタープロチアリーダーズも登場。Fitbit Charg HRを装着した状態でチアリーディングを披露する一幕もあった。

Fitbitを装着してのパフォーマンスを披露


「練習の際に前回との数値比較ができたりするのは非常に効果的だ」など使用しての感想も紹介

事前に1週間使用し、メンバー間で運動量を競い合ったとのことで、優勝者をウッディ氏が表彰

それに続いては、プロゴルファーの古閑美保さん、ダンスエクササイズトレーナーの たかはし ごう さんも登壇。ウッディ氏とのトークセッションを繰り広げ、「現役のころからなるべく歩いたり、タクシーもあまり使わないようにするなど心がけていたが、そうした行動の結果が数値で確認できるのは嬉しい」(古閑さん)など、製品の魅力を語った。

古閑美保さん

たかはしさんは「心拍数が高まったレベルで運動することで脂肪が燃焼する。最も効率的に脂肪を燃焼する『ファットバーンゾーン』を知ることができるのがいい」とコメント。「これまではスタジオで心拍数を測る手段がなかった。Fitbitをスクールの生徒たちが着ければ、『脂肪が燃えているからもっと頑張ろう』とか、『ちょっと頑張りすぎているから抑えよう』など指示しやすくなる」と、こちらも大きな魅力を感じていることを語った。

たかはしごうさん

以下、質疑応答の模様をお届けする。

Q.常に装着しておくウェアラブル端末では様々な環境で使われることになるが、どれくらいの耐久性があるのか。LEDで心拍数を図るということなので、そのセンサーモジュールの耐久性も聞きたい。

A.我々はこれまで耐久性にかなり力を入れてきた。今回のモデルも非常に高い耐久性を持っている。万が一何かあってもカスタマーサービスですぐに対応できる。これまでの活動で高いノウハウを持っている。より長く持つ、よりパフォーマンスの高いハードウェアを使用している。

Q.日本人は熱い風呂が好きだが、そのような熱い風呂で使用しても大丈夫なのか。

A.Fitbitは耐水性はあるが防水ではない。もし風呂に入るのであれば手首を湯船の外に出してもらう必要がある(笑)。

Q.日本でのウェアルブルメーカーとしては後発になるかと思うが、他社への差別化ポイントは?

A.まず、すべての市場でナンバーワンブランドになっているということだ。今日はある意味、日本でのブランドのローンチでもある。Fitbitは単なるブランドではなくシステム。人々が健康になるための手助けをするためのシステムだと考えている。一番重要なのは、Fitbitをもっと知ってもらうこと。様々な層のニーズに応える選択肢があること、シンプルな製品であること、150以上のプラットフォームに対応していることなどをもっと知ってもらう必要がある。コミュニティもさらに広げていけるだろうし、ブランドに対する投資も行っていく。

Q.保険のシステムの違いなどによって、日米では健康についての考え方が違っていると思う。アメリカで流行ったのは、健康に対する意識の高まりがベースになったと思っているが、日本での施策で具体的にどのようなことをやっていくのか。

A.健康は誰かがやってくれるものではなく、自分でやること。自分自身がよりアクティブになり、しっかり管理することが必要だ。例えば一日一万歩歩こうという考え方は日本で始まったものであると思っており、我々の考え方も受け入れられると思っている。また、特に日本では高齢化が進んでいるということで、そのなかでもフィットネスはみんなができること。みんながもっと健康になれるというのは非常に重要だと思っている。

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