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「SEGA VR AREA SHINJUKU」に導入

業界最広視野角/5K解像度の「StarVR」を体験。汗をかくほど臨場感たっぷりなアトラクション

公開日 2017/12/22 17:37 編集部:押野 由宇
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STARVR CORPORATION(スターヴィーアール)は、広視野角・高解像度を誇るハイエンドVRヘッドマウントディスプレイ「StarVR」を導入したVR体験エリア「SEGA VR AREA SHINJUKU」を、セガ エンタテインメントと共同で開設。本日12月22日より、その第一号店がセガ新宿歌舞伎町内にグランドオープンした。

「StarVR」

このSTARVR CORPORATIONは、エイサーとスターブリーズの共同出資によって立ち上がったベンチャー企業。BtoBの高性能なVR端末を開発することを目的とし、ハードとソフトの両方を自社開発している。


今回発表されたStarVRは、世界最高の広視野角・高解像度を特徴とするVR HMD。現在、日本市場で販売されているVR製品の視野角は平均100〜120度程度だが、StarVRでは左右に独立した有機ELディスプレイパネルを搭載したことで、人間の視野角に最も近い広視野角210度を実現した。

また、搭載される有機ELディスプレイパネルは、2,560×1,440の2.5K解像度のパネルを左右に搭載することで5K解像度を実現している。

有機ELディスプレイパネルを左右で搭載し、5K解像度を実現

さらにハリウッド映画のCG撮影で使われているという「ハイスピード・オプティカル・トラッキングシステム」を採用。一般的なトラッキングシステムが1秒間に760フレームなのに対し、1秒間に960フレームを撮影することで、“VR酔い”の原因である速い動きをする時の映像の乱れを抑制し、VR空間での素早い動きでも滑らかな映像を体験できるとしている。

幾つものカメラで体験者の情報を捉える

「SEGA VR AREA SHINJUKU」は、セガのアミューズメント施設に併設して展開するVRアトラクション施設。2018年3月までには全国3ヶ所のセガの店舗への導入を、2018年末までには合計10ヶ所以上の店舗で開設することを目指して運営するとしている。

「SEGA VR AREA SHINJUKU」のあるセガ新宿歌舞伎町

そのSEGA VR AREA SHINJUKUで、このStarVRを体験した。用意されているタイトルはSFシューティング型アクションゲーム「JOHN WICK CHRONICLES」と「THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE」。ともに対象年齢は13歳以上で、体験時間は約15分となる。料金は1ゲームあたり1,200円。

「JOHN WICK CHRONICLES」

「THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE」

ハリウッドの映画会社と協力して開発したというコンテンツで、「映画の世界をVRで再現できるように努力した」と担当者は説明する。

チケットを購入してプレイする

ブースはJOHN WICKが約3m四方、THE MUMMYが約2.5m四方と結構広い。歩き回ることを前提に作られており、その場でぼんやり辺りを見回すだけのコンテンツではないということが分かる。

「SEGA VR AREA SHINJUKU」のブース

実際、StarVRではVR HMDだけではなく、コントローラーなども合わせた複合的なVR体験ができる。シューティング型アトラクションである今回は、それぞれの作品に合わせたガンコンが用意された。

ゲームに合わせたガンコンが用意されている

セガの店員からゲームの説明を受け、StarVRを装着してもらう。この流れは実にスムーズなので、ゲームスタートまでに時間が取られてしまうということはないだろう。VR HMDとヘッドホンを着け、銃を手に取ったらいよいよ開始だ。

HMDやヘッドホンの装着はスタッフが手助けしてくれる

まずJOHN WICKから体験したが、この広いブースは必要があって用意されたものであることがわかった。自分ではまったく意識していなかったが、周りから見るとウロウロと歩きまわっていたらしい。確かにゲームの中では歩いていたが、ゲーム外のことが意識から抜けて落ちてしまうほど没入感がある。

ガンコンを手に3m四方のブースを目一杯うろつく

またTHE MUMMYでは、ヘリに乗っているシーンからゲームがスタートし、その後は地面に降り立って迫りくるゾンビたちを倒していく内容。まずはヘリのフチに座って空から地面にいるゾンビを撃っていくが、ヘリからの振動を伝える設備も用意されているので、ゲーム内とのリンクが極めて高い。

ヘリに座っているところ。うなだれているのではなく、地上にゾンビがいないか探している

視野角は確かに広く、首を動かさなくとも視界に入る情報が多い。これは意識しないと分かりづらいかもしれないが、それだけ普段の視野に近い映像が映し出されているということだ。

THE MUMMYのゲーム画面。ゾンビは機敏に走るタイプだった

ゲーム内では遠い距離にいる相手を撃つことも多いのだが、解像度が高いおかげで無理なくその動きを捉えられる。THE MUMMYはガンコンのスコープを覗き込む仕草をすると、ゲーム内でもスコープを覗き込めるので、スナイプできた時は爽快感がある。ただ、その間もゾンビが大量に動き回っているので乱射する方がスコアは上がるかもしれない。

スナイプすることも可能。あの漫画のようにも見える

そして、単純に長い時間プレイを楽しめる。必死になって撃っていると時間の経過が感じられなかったが、最後まで遊んだらしっとりと汗をかいていた。2つのタイトルを両方プレイしたら、「かなり遊んだな」という充実感が凄い。ただ、それでも目の疲れや“VR酔い”は特になかった。

知らぬ間にはしゃいでしまっているほどに没入感が高い

STARVR CORPORATIONでは、トラッキングシステムや体感設備などの導入が一般家庭には難しいことから、コンシューマー向けの展開は考えていないという。現時点でこの体験はセガの店舗でのみ可能となるので、ぜひ気合を入れて訪れてみて欲しい。

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