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3月中旬発売

キヤノン、フルサイズミラーレスの小型/軽量モデル「EOS RP」。ボディは約16万円

2019/02/14 編集部:成藤 正宣
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キヤノンは、「RFマウント」を採用する35mmフルサイズミラーレスカメラの新モデルとして、小型/軽量ボディにより高画質な撮影が手軽に楽しめる「EOS RP」を3月中旬より発売する。価格はオープン。レンズキットなどのラインナップ、および直販サイト「キヤノンオンラインショップ」での予定価格は以下の通り。

「EOS RP」(キットレンズ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」装着)

ボディ:160,500円(税抜)
EFレンズマウントアダプターキット:180,500円(税抜)
RF35mm F1.8 MACRO IS STMレンズキット:219,500円(税抜)
マウントアダプター/レンズキット:239,500円(税抜)


キットレンズ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」を装着した状態

コントロールリング付マウントアダプターを装着した状態

専用アクセサリーとして、底面に装着することで保持力を高めるエクステンショングリップ「EG-E1」を用意(9,500円/税抜)。また、国内のみ5,000台限定モデル、「EOS RP GOLD」もラインナップ。マウントアダプターキットを189,500円(税抜)、マウントアダプター/レンズキットを248,500円(税抜)にて販売する。

日本5,000台限定でゴールドモデルもラインナップ

昨年発売された同社初のフルサイズミラーレス「EOS R」(関連ニュース)に続くRFマウント採用モデル。外形寸法は約132.5W×85.0H×70.0Dmm、質量約485g(バッテリー、カード含む)と、同社フルサイズセンサー搭載型カメラ中最小/最軽量の設計で、「高画質な写真や映像の撮影を手軽に楽しみたい」というニーズに対応させたとする。

フルサイズミラーレスの上位モデル「EOS R」はもとより、同社フルサイズカメラ中最小/最軽量を実現

発表会に登壇したキヤノンマーケティングジャパン コンシューマビジネスユニット長の松阪 善幸氏は、これまでフルサイズモデルへのステップアップを妨げていた重さ/価格の高さ/操作難易度の高さという3点を解消したと本モデルを解説。APS-Cセンサー搭載モデルとEOS Rの間を埋め、「フルサイズ市場に新たな顧客を呼び込む戦略モデル」と位置づけた。

キャノンマーケティングジャパン松阪氏(左)、キヤノン戸倉氏(右)

また、キヤノン イメージコミュニケーション事業本部事業部長 戸倉 剛氏は、「本モデルによりフルサイズミラーレスをさらに普及させ、キヤノンのテーマである “撮影領域の拡大” を推し進めていく」と語った。

フルサイズ導入の妨げになっていた欠点を解消し、APS-Cセンサー搭載モデルからフルサイズへのステップアップとなるモデルに位置づけられる

本モデルの35mmフルサイズCMOSセンサーは有効画素数約2,620万画素、映像エンジンには「DIGIC 8」を搭載。RFレンズと組み合わせることにより高画質かつ表現豊かな撮影を実現し、またマウントアダプターを介することで同社一眼レフのEFマウント/EF-Sマウント対応レンズの装着も可能とする。

フルサイズセンサー、DIGIC 8、RFレンズの組み合わせが高画質を実現

ボディ内部のシャーシはマグネシウム製とし、剛性と放熱性を高めることで小型軽量を実現。センサーの画像情報から取得するブレ情報と、レンズ内蔵ジャイロセンサーを組み合わせて高精度な手ブレ補正を実現する「デュアルセンシングIS」を搭載し、静止画撮影時は最大5段の手ブレ補正効果が得られるとする。

内部フレームはマグネシウム製で、剛性と放熱性を確保した

静止画の連続撮影数は最高約5.0コマ/秒。常用ISO感度は100〜40,000で、室内や夜景など暗所の撮影でも低ノイズな撮影が可能。動画撮影は3,840×2,160の4K/24p、25p 撮影(クロップ有)に対応し、常用ISOは12,000まで設定可能。動きの素早い被写体も滑らかに撮影できるフルHD/60p撮影や、4Kタイムラプス撮影機能も搭載する。

本体上部。EOS Rに搭載されていた表示パネルに代え、モードダイヤルを搭載

本体背面。EOS Rに搭載されていたインターフェース「マルチファンクションバー」は省略された

各画素が撮像と位相差AFの両方を兼ねる「デュアルピクセルCMOS AF」はRFレンズの駆動制御へ最適化されており、最速0.05秒のオートフォーカスを実現。被写体の瞳を検出してピントを合わせる「瞳AF」もサーボAFに対応するなど性能向上を果たしている。

撮像/位相差AFの機能を併せ持つ画素による「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載

AF測距範囲も表示範囲の横88%/縦100%と広範囲をカバーし、AFフレームは4,779ポジションの中から任意に指定可能。自動選択時AFエリア分割数も143分割で、動く被写体も細かなステップ数で追尾できるとしている。さらに低輝度合焦限界はEV-5と暗所の撮影でもピントを合わせやすくなっている。

EVFは0.39型/約236万ドット/倍率約0.7倍のOLED、モニターはタッチ操作対応で3.0型/約104万ドットのバリアングルモニターを搭載。グラフィカルなUI「ビジュアルガイド」や、ワンタッチで起動できる撮影設定「クリエイティブアシスト」といった直感的な操作系により、カメラ初心者にも分かりやすい操作を目指した。

分かりやすく直感的なUI/操作感を目指した

松阪氏は、昨年の国内レンズ交換式カメラ市場において、ついにミラーレスカメラがシェアの過半数を占め、同時にミラーレスカメラ市場では、同社が初めてシェア1位を獲得したと報告。松阪氏は引き続きミラーレス市場のシェアを牽引すると共に、フルサイズ市場においてもトップを目指すと述べた。

昨年初めて達成したミラーレス市場シェア1位と共に、フルサイズ市場でのシェアトップも目指す

また、現在6種類のRFマウント対応レンズを開発中であることも発表。「ユーザーに安心してRFシステムを利用いただけるよう、ラインナップを積極的に充実させる」との方針も述べた。

対応レンズも複数開発中で、RFマウントシステムの充実を図る

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