<ヘッドフォン祭>Austrian Audio「The Arranger」先行体験/nwmは“耳スピ”に加えて集音器「cocoe Ear」もアピール
フジヤエービックが主催するポータブルオーディオ展示試聴イベント「冬のヘッドフォン祭 mini 2026」が開催された。本稿ではAustrian Audioおよびnwmのブースの様子を紹介する。
Austrian Audio
Austrian Audioは、3月中旬ごろの発売を予定している新製品ヘッドホン「The Arranger」を展示。
同機が搭載する「Hi-X44 DLCドライバー」は、DLCコーティングダイアフラムと独自リングマグネットにより、クラス最高水準のインパルス精度、リニアリティ、クリーンなローを実現するとのこと。同ドライバーによって音の正確な再現性を追求しているという。
低インピーダンス設計によりスマートフォンでも鳴らせるモデルだと同社は説明。一方、バランス接続用として4ピンXLRケーブルと4.4mm Pentaconnケーブルをオプションで用意している。また、ヘッドバンド、イヤーパッド、ケーブルは交換可能で、堅牢さも兼ね備えているという。
なお、従来のHi-Xシリーズはモニタリング用途のプロ向け製品であり、コンシューマー向け製品の第一弾「The Composer」がフラグシップ機であったため、今回のThe Arrangerは“より多くの層に訴求できるリファレンスモデル”として同社は位置付けている。
「ハイエンド・リスニングの扉を開く」と謳い、広大かつリアルなサウンドステージを目指すという。価格は15〜20万円程度になりそうだとのことだった。
また、2024年から展開しているヘッドホンアンプ「Full Score one」も展示。上述のヘッドホンと組み合わせて試すことができるようになっていた。
Full Score oneは10Ωのローインピーダンス・ヘッドホンから300Ωを超えるハイインピーダンス・ヘッドホンまでドライブ可能だというモデル。パワーアンプ部はクラスBバイアスのトリプル・エミッター・フォロワー出力ステージ、ハイスピードのコンプリメンタリ・プッシュプル・ゲインステージ、カスコード・パラレル差動入力ステージなどを備え、歪みの最小化を図っている。
nwm
NTTソノリティによるnwm(ヌーム)のブースでは、“耳スピ”「nwm ONE」を始めとする、オープンイヤー型ヘッドホン/イヤホン各種を展示。
“聴こえ”に関する新ブランド「cocoe(ココエ)」のオープンイヤー型集音器「cocoe Ear(ココエイヤー)」もアピールしていた。
cocoe Earは世界初の耳をふさがないオープンイヤー型集音器。耳をふさがないことで閉塞感や圧迫による不快感、自身の声のこもりなどを軽減。本来聞こえる音を取り入れつつ、加齢とともに聞こえづらくなる高音などの不足分をデバイスが補完する。
現在はクラウドファンディングを実施中で、担当者は「聞こえが悪くなってきた高齢の親御さんなどへのプレゼントとしての需要が見られている」と現状を説明。「今回の展示は、あまりない『集音器の体験』を提供できる場として出展した」とのことだった。
nwmブランドの“耳スピ”では、フラグシップのヘッドホン型「nwm ONE」、ネックバンド型「nwm GO」、完全ワイヤレスの「nwm DOTS」といった各種を用意。もちろん各モデルとも試聴が行えるようになっていた。
耳スピは独自のPSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)技術による音漏れ抑制が大きな特徴。
「nwm ONE」は2ウェイドライバーを搭載するヘッドホン型で、「nwm GO」は12mmドライバーとIP55相当の防じん防水仕様を備えたネックバンド型。そして「nwm DOTS」は完全ワイヤレスモデルで、最大32時間の再生に対応する。
「nwm ONE」を体験したユーザーからは「高音と低音がしっかりとしていながら、外音も取り込めるのが魅力だ」という感想も出たという。
