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「FH5」の後継モデル

FiiO、3BA/1DDのハイブリッドIEM「FH15」。高域と中域に異なるBAドライバーを配置

公開日 2023/01/20 10:00 編集部:松永達矢
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エミライは、FiiOよりダイナミックドライバー/BAドライバーのハイブリッド構成IEM「FH15」を1月27日(金)に発売する。価格はオープンだが、税込39,600円前後での実売が予想される。

「FH15」

2018年に発売され、多くの派生モデルを生み出した「FH5」の後継として位置づけるハイブリッドモデル。ドライバー構成は高音域にKnowles製BAドライバー×2基、中音域にもKnowles製BAドライバーを1基、低域に10mm径ダイナミックドライバーの計4ドライバーを装備する。

昨年12月開催のポタフェス同社ブースにて参考出展されたモデルが正式に案内される格好だ。

搭載するBAドライバーは、高音域と中音域とで異なるモデルを装備。高音域に「RAD-33518」を2基採用することで、高域から超高域帯まで音のディテールを緻密に描写。中音域には「ED-30262」を採用し、イヤホンの音響構造と連動することで生々しく熱量を感じるようなボーカル表現を可能にしたと同社はアピールしている。

低域再生用のダイナミックドライバーには、非常に軽量ながら剛性の高いカーボン繊維を使用したカーボンベースダイヤフラムを採用し、入力された信号に対して優れたレスポンスを獲得。ダイヤフラムは数千本の繊維を積層して成形されているため、ドライバーが動作した際に発生する負荷にも強く、低歪みで滲みのない低域表現に寄与しているとのこと。

3種類計4基のドライバーは、前モデルFH5の優れた音の分離感や楽器・ボーカルのディテール表現はそのままに、より高域が明瞭で明るい印象を感じるサウンドを目指してチューニング。搭載するドライバーを効果的に組み合わせることで、全ての帯域でより透明感のあるサウンドに仕上げたという。

ドライバー構成イメージ

シェルの素材にはアルミニウム合金を採用し、5軸CNC加工を施すことで、快適な装着感と立体的な美しい外観、重厚な質感を実現している。

内部構造は、各ドライバーから発生する不要共振や歯擦音、ドライバー間の再生周波数帯域の被りを効果的に排除すると同時に、中音域用のBAドライバーと連動して密度感や音の厚みを持たせる音響構造「ノッチフィルターテクノロジー」を採用。同ブランドのIEMでも採用実績がある特許技術「S.TURBOテクノロジー」により、ダイナミックドライバーが発生させる高音成分をフィルタリングし、複数のドライバー間で発生する音の干渉を抑制している。

ユーザー自ら交換して好みに調整できる3種類のサウンドフィルターを用意。グリーン/ブラック/レッドのリングで色分けされており、装着済みのグリーンのフィルターは高音域が煌びやかでハッキリとしたサウンド、ブラックのフィルターは全体のバランスが取れた透明感あるチューニング、レッドのフィルターは力強い低音域が感じられるダイナミックなサウンドを楽しめる。

ユーザー自ら交換できる3種類のサウンドフィルターを用意。グリーンが装着済みの状態で同梱される

付属ケーブルは、8本のリッツ線をさらに撚り合わせ、合計152本構成とした銀メッキ単結晶銅ケーブルを同梱。イヤホン側プラグはMMCXで、プレーヤー側プラグはモジュラー式を採用することで3.5mmプラグと4.4mmバランスプラグの取替えを容易に行うことができる。

イヤーチップはフィット感を重視した同ブランドの「HS18」を3ペア(S/M/L)用意するほか、バランス重視型シリコン製イヤーチップ、ボーカル重視型シリコン製イヤーチップ、低音重視型シリコン製イヤーチップを各3組(S/M/L)、ダブルフランジイヤーチップ、フォームイヤーチップをそれぞれ2組(Mサイズ)同梱する。

モジュラープラグ採用のケーブルや、豊富な種類を用意するイヤーチップなどの付属品

周波数特性は10Hz - 40kHz、インピーダンスは16Ω(@1kHz)、感度は112dB/mW(@1kHz)。質量は片側約6.6g。

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