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ノッチ・フィルター・キャビティ構造を採用

FiiO、4BA/1DD構成のハイブリッドIEM「FH7s」。DLC採用のダイナミック型を搭載

公開日 2022/10/14 10:00 編集部:伴 修二郎
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エミライは、FiiOの4BA/1DD構成ハイブリッドIEM「FH7s」を10月21日に発売する。価格はオープンだが、税込69,300円前後での実売が予想される。

「FH7s」

「FH7s」は、Knowles製BAドライバーを採用した4BA/1DDハイブリッド構成のIEM「FH7」の後継機にあたるモデル。今年3月に発売されたフラグシップモデル「FH9」のテクノロジーを数多く採用して大きく進化した。低域には第2世代ダイヤモンドライクカーボン(DLC)振動板を用いた13.6mm径ダイナミックドライバーを搭載。第1世代と比較して磁気回路構造を大幅に刷新し、大口径の振動板を駆動させるため磁束密度を20%向上したとアピールする。

第2世代ダイヤモンドライクカーボン振動板を採用した13.6mm径ダイナミック型ドライバーを搭載

高域には「SWFK-31736」BAドライバーを2基採用し、自然で透明感の高いサウンドを実現。中域には新たにKnowles社製「DFK-62035」をベースに独自のチューニングを施した、FiiOとKnowlesによる共同開発のBAドライバーを2基搭載。繊細かつ密度のあるボーカル帯域と低域・高域との自然な調和を実現したとする。

ハウジング内や音導管で発生する不要な共振を効果的に除去するノッチ・フィルター(特定の帯域だけを効果的に減衰するフィルター)機能を持たせたキャビティ(空洞)をシェル内部に組み込むことで、複数ドライバーを配置する際に発生する不要な共振を効果的に除去するという。

さらに、特許技術「S.TURBOテクノロジー」により、綿密に計算された音導管により高域成分を適切にフィルタリングすることで、3つに帯域分割されている周波数域間でのスムーズなクロスオーバーを可能とし、豊かな低域と優れた周波数特性を実現する。

筐体設計は、FH7の密閉構造から一新され、キャビネット内の背圧を効果的に排出する「第2世代セミオープン構造」を採用。きめ細かく自然な音色や広いサウンドステージを実現するとともに、鼓膜にかかる圧力を大幅に低減することで耳への負担も抑えるという。

ユーザー自ら交換できる3種類のサウンドフィルターを用意。ダンピングとフィルター密度が異なり、3種のサウンドシグネチャーから選択できる。ホワイトのサウンドフィルターが標準装備となり、レッドとグリーンの2つがアクセサリーとして付属する。

ユーザーが交換可能な3種類のサウンドフィルター

ケーブルには19本の芯線を8本編組した計152本構成の銀メッキ単結晶銅素材によるMMCXケーブルを同梱。被覆にはTPU、プラグには3.5mm/4.4mmの交換式イヤホンプラグを採用する。ケーブル長は約120cm。

銀メッキ単結晶銅素材によるMMCXケーブルを同梱

イヤーチップにはシリコン製の新型モデル「HS18」を標準で付属。耳に触れる部分の厚みを0.4mmに抑え、より高い快適性と密閉性を実現。開口部の大きさを本機と合わせることで、高域の損失を抑えて解像度も向上したと説明する。

新型シリコン製イヤーチップ「HS18」

付属品として、低音重視型、バランス重視型、ボーカル重視型のシリコン製イヤーチップとSpinFitイヤーチップをそれぞれ3組(S/M/L)。フォーム/フランジイヤーチップを各2組(Mサイズ)。マグネット式ケーブルクランプ、MMCXアシストツール、キャリングケースなどを付属する。

付属品イメージ

周波数特性は10Hz - 40kHz、インピーダンスは18Ω(@1kHz)、感度は104dB/mW(@1kHz)。質量は片側約9g。

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