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最新技術で高音質化図る

FiiO、イントラコンカ型イヤホン最上位機「FF5」。新開発カーボンベース振動板など採用

公開日 2023/01/13 10:00 編集部:小野佳希
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エミライは、同社が取り扱うFiiO Electronicsブランドより、イントラコンカ型イヤホン最上位モデル「FF5」を1月20日に発売する。オープン価格だが税込23,100円前後での実売が予想される。

FF5

カーボン繊維とPU(ポリウレタン)素材を組み合わせた新型ダイヤフラムや、“全く新しい”イヤホン設計、音響構造などを採用。これらにより、イントラコンカ型イヤホンの最上位モデルに相応しい高音質を実現したとアピールしている。

14.2mmダイナミックドライバーには、FiiOがこの製品のために新しく開発した「カーボンベースダイヤフラム」を採用。この振動板はカーボン繊維にPU製のガスケットを組み合わせて出来ており、非常に軽量かつ剛性に優れるため、これまで以上に繊細な描写やクッキリとした解像感の高いサウンドを実現するという。

ドライバー構造図。新開発のカーボンベース振動板を採用

筐体設計には、重なり合って広がる花弁から着想を得たという新開発の「放散解放型設計(Diffuse open design)」を採用。イヤホン内部で音質に悪影響を及ぼす共振や定在波を抑制するため、空気圧を適切にイヤホン外部に放散させる設計だとしている。

また内部には、ダイヤフラムの動作により発生した空気圧が「音響抵抗管」と名付けられたダクトに流れ込む、新たな音響構造を導入。これにより、低周波の共振を低減させている。

共振や定在波を抑制する「放散解放型設計」や、低周波の共振を低減する音響構造なども取り入れ、音質を追求

チューニングは女性ボーカルをより魅力的に際立たせることに主眼を置いたと説明。ボーカルに濁った印象を与える127Hz付近の共振を抑え、さらに2kHzから4kHzの周波数帯域を適度に強調することによって、ボーカルがよりハッキリと際立つように感じられるとしている。

MMCX端子によるリケーブルにも対応。付属ケーブルには、14本の撚り線を更に7本撚り合わせ、それを四つ編みにした、総計392本からなる「銀メッキ単結晶銅ケーブル」を用意する。同ケーブルは導電性や伝送安定性に優れることに加え、柔軟性も両立するためタッチノイズも抑制されると説明している。加えて再生機器側のプラグは付け替えが可能で、3.5mmプラグと4.4mmバランスプラグを交換して利用できる。

付属ケーブルはプラグの付け替えが可能

ボディの材質にはアルミニウム合金をCNC加工したものを採用。これによって片側あたり3.4gという軽量さと剛性の高さを両立させている。

スポンジカバーに加え、よりフィット感を向上するためのシリコン製リングも付属。このリングはイヤホンと耳の密閉性をより高くするため、使用すると低域を若干強調し、その他帯域の音もよりはっきりと感じられるという。なおスポンジカバーは、低域重視/バランス重視/高域重視の3タイプが付属する。

周波数特性は20Hz - 20kHzで、インピーダンスは45Ω(@1kHz)、感度が106dB/mW(@1kHz)。上記のスポンジカバーやシリコンリングのほか、MMCXアシストツールなどが付属する。

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