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DACチップは「AK4462」搭載

FiiO、THX AAAアンプ/バランス入力回路搭載ポタアン「Q3 2021」

2021/10/15 編集部:小野佳希
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エミライは、THX AAAアンプ回路搭載を搭載しバランス出力などに対応する、FiiO Electronics製USB DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Q3 2021」を10月22日に発売する。オープン価格だが19,800円前後での実売が予想される。

Q3 2021

最大768kHz/32bit PCMならびにDSD512(22MHz DSD)入力およびDoP256入力に対応するポータブルヘッドホンアンプ。USB Type-C端子を搭載し、付属のUSBケーブルでiOSデバイスやAndroidデバイスに接続し、「スマートフォンの音を劇的に改善することが可能」だとアピールしている。もちろん、PCの音を向上させるためにも利用できる。

THX社の特許技術であるフィードフォワード方式のアンプ回路「THX-AAA」を搭載。同回路は、従来のアンプ回路の欠点であったゼロクロス歪を効果的に除去することにより、高出力時にも低歪みを実現することが特長だという。これにより、Q3 2021は、高純度でカラーレーションのない音色を実現するとしている。なお、THX AAA認証などの複数の認証を取得している。

AKM製最新世代32-bit 2ch プレミアムDACチップ「AK4462」を搭載。同チップは低歪テクノロジー、帯域外ノイズを抑制するOSRD (Over Sampling Ratio Doubler) 技術を用いたベルベットサウンド・テクノロジーを搭載しており、S/N比117dB、THD+N-107dBを誇る。


FiiOのフラッグシップDAP「M15」や上位モデルのポータブルヘッドホンアンプ「Q5s」と同じ、XMOS製USBインターフェースチップ「XUF208」を搭載。これにより、PCM768kHz/32bit、DSD512までの再生に対応する。なお、Macとの接続時にはDoP伝送となり、DSD256までの入力に対応する。

4.4mmと2.5mmのバランスヘッドホン出力端子と3.5mmシングルエンドヘッドホン出力端子を装備。3.5mmヘッドホン出力はライン入力兼用で、外部信号を検知すると自動的にライン入力モードに切り替わる。なお、ライン入力モードの場合、ヘッドホン出力は2.5mm/4.4mmバランス出力端子のみになる。

端子部と各種スイッチ類

44.1kHz系・48kHz系の2基の水晶発振器を組み合わせたデュアル・クリスタル・オシレーターを搭載。これによってジッター対策を図り、様々なサンプリング周波数の信号が入力されるDAC変換時において、精密な再生を行えるよう配慮した。加えて、DACとは独立したローパスフィルター回路を搭載。これにより帯域外ノイズの効果的な遮断も図っている。

さらに、アナログポテンショメーターと組み合わせたADCボリュームコントロール機能も搭載。音量カーブをAD変換によって再構成することで、従来のアナログポテンショメータよる音量調節で発生する左右の音量の不均等(ギャングエラー)を排除している。さらに、小ステップでの音量調節をより正確に行うことも可能になったという。

また、総アルミボディによって高剛性を確保したことに加え、スマートフォンと重ねて運用することを想定して、銅ニッケルシールド&高効率電波吸収材による3重シールドを施した。これにより、全方位の電波干渉からのオーディオ回路保護を図っている。

BASSブースト機能を備え、BASSスイッチによりオン・オフ可能。同機能は完全なアナログ回路のハードウェア構成による低域増幅回路で、中域や高域に全く影響を及ぼさずに最大6dBの低域ブーストが可能だという。

本体にはそのほか、マルチファンクションボタンも装備。ゲインレベルやフィルターの切替えを素早く行えるようにしている。例えば、1回タップでゲインの低/高を切替え、ダブルタップで帯域外フィルターをシャープ・ロールオフとスロー・ロールオフで切り替えることができる。

内蔵バッテリー容量は1,800mAh。USB DAC使用時でも10時間以上の連続使用が可能。そのほか、ボリュームノブの脇にはRGBインジケーターを備え、再生中のファイルのサンプリング周波数を簡単に識別できるようにしている。

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