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森美術館とコラボレーション

8K技術で豊かな視聴体験を創造。デルタ電子が2020年の事業方針を発表

公開日 2020/01/14 17:39 編集部:押野 由宇
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デルタ電子は、同社日本法人代表の柯 進興氏、および同社グループのチーフ・ブランド・オフィサーである郭 珊珊氏が、グループの取り組みや最新状況を説明するプレスカンファレンスを、本日1月14日に開催した。

8Kプロジェクターなどを展開するデルタ電子が2020年の取り組みを発表

世界初のDLP 8Kレーザープロジェクター「INSIGHT Laser 8K」(予想実売価格4,000万円前後)を2018年10月に発売、その輝度を従来の25,000lmから37,000lmへと高めた高輝度モデルを2019年11月13日-15日に開催のInter BEEにて発表するなど、8Kプロジェクターの展開で知られるデルタ電子。8K映像によるドキュメンタリー「Water with Life in Taiwan」を制作するなど、ハードだけでなくコンテンツの普及にも取り組んでいる。

プレスカンファレンス会場では、まず柯氏が登壇し、同社について「デルタ電子グループ全体のミッションは、より良い明日のために革新的かつクリーンで高効率なエネルギーソリューションを提供することを目的としている。スイッチング電源やDCブラシレスファンなど、長く世界1位のシェアを獲得しており、産業自動化やディスプレイなどをリーディング分野として捉えている」と説明。それを踏まえ、日本における新規ビジネスの近況について紹介を行った。

柯 進興氏

同社では市場のニーズについて、少子高齢化、スマートソサエティ、エネルギー戦略、インフラ刷新というトレンドから、「グリーンビル/スマートシティ/スマートマニュファクチュアリング、5G/IoT/AI/8K、自動運転/データセンター/スマート工場」にあると認識。それらと関連した産業・ビルのオートメーションや、通信、データセンター、エネルギーといったインフラ系統、そしてオートモーティブに注力していく構えだ。

市場ニーズを把握し、注力事業を定めていく

具体的には太陽光発電用パワーコンディショナーや蓄電システムといったエネルギーインフラにまつわる製品、サーボモーターやモータードライバーといった産業自動化機器に投入できるコア技術、またビルオートメーションに有効なソリューション、車載電装機器用部品の提供によるオートモーティブへの参画などが挙げられる。

ディスプレイ分野では、人のライフスタイルを豊かにするため、より良いプロジェクターの開発に注力するとコメント。8Kプロジェクター分野の事業としては、総務省/NHKエンタープライズ主催の国立劇場での舞台を、各劇場に生中継するサテライト上映に、プロジェクターを提供。また『銀牙』など漫画コンテンツの演劇を8K収録し上映するジョイアート主演の演劇映像化作品上映会や、スポーツイベントのパブリック・ビューイングなどにも、同社のプロジェクターが使用されている。

また、同社は2019年11月19日より森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53階)で開催の展覧会「未来と芸術展」に、その主旨に賛同し協賛している。そのことから、同社とその関連会社であるDigital Projection社が共同開発した25,000ルーメンの高輝度8Kプロジェクターが、気鋭の映像アーティストであるメモ・アクテン氏の映像作品 「深い瞑想」に使用されており、「AIディープラーニングを通じて『人生』や『愛』などの人間の抽象的な概念を解釈し、美しく刺激的な映像」を映し出していることもアピールされた。

続いて、郭氏がデルタ電子グループのCSR活動について説明。同社は「世界規模の企業として、エネルギー効率と気候に関する教育活動を使命と考えている」として、森美術館とのコラボレーションにおいては、「グリーン」と「健康」、そして「芸術」と「ハイテク」といった方向性が一致していることを強調。環境面では、森美術館が最新の規格である “Well Building Standrd(WELL)” の認証を受けていることを挙げ、同社でもその取り組みに賛同し、ソリューションを提供していると述べられた。

郭 珊珊氏

そして、森美術館では最高の現代美術と建築を体験する新しい美術館体験を展開しているなかで、8Kプロジェクターがその高い解像度により、繊細な映像を大画面で再現することができることから採用されていること、そして同社のテクノロジーによって、壮大さや美しさがもたらすパワーをより実感できるよう、視聴・感覚体験を再構築していくと意気込みを語った。

同社テクノロジーにより価値の高い視聴体験を提供していく

CSR活動にも積極的に取り組む。その事例としてWELL認定を受ける森美術館とのコラボにも触れられた

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