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今後の戦略についても見直しに着手

オンキヨー、ホームAV事業の譲渡を中止。「譲渡完了の目処立たず」

2019/10/04 編集部:成藤 正宣
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オンキヨー株式会社は、本日10月4日、同社ホームAV事業のSound United LLC(以下、サウンドユナイテッド)およびその持株会社であるViper Holdings Corporationへの譲渡契約に関して、双方合意の下で契約を終了、譲渡を中止することを発表した。

同社は今年5月21日、AVレシーバー/ハイファイオーディオ機器/スマートスピーカー等を取り扱うホームAV事業を、デノン/マランツブランド等を擁するサウンドユナイテッドに譲渡することを決定(関連ニュース)。ヘッドホンをはじめとするデジタルライフ事業やOEM事業に経営資源を集中していく旨を発表していたが、これを撤回するかたちとなる。

事業譲渡中止の理由として同社は、事業譲渡の実行に必要となる関連する全ての契約の締結、資金調達の確保、その他の必要な承認など様々な条件の達成が互いに難航し、譲渡契約の有効期限である2019年11月30日までに譲渡が完了する目処が立たないこと、そのような状況の中、譲渡契約に今後も互いに拘束されるのは得策ではないと判断したことを説明している。

事業譲渡中止にともない、譲渡予定であったホームAV事業やオンキヨー&パイオニア株式会社をはじめとする連結子会社の株式等は、引き続き同社または同社連結子会社が保有する。2020年3月期の同社連結業績への影響については「現在精査中であり、判明次第速やかに開示する」としている。

また、今年6月14日に公表した「ホームAV事業の譲渡と今後の戦略について」の内容に関しても見直しに着手しており、「ホームAV事業を含む当社グループの事業再建、新たな資金調達による当社グループの財務体質の健全化、各事業の発展のために必要な提携・協業について具体的な検討を進めるとともに、大規模な合理化策の策定に向けた準備も始めており、決定次第速やかに開示する」とコメントしている。

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