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記念式典で同社板東社長がスピーチ

「ひかりTV」の強みと今後の戦略とは? 井上尚弥選手やミス・インターナショナルも10周年を祝福

公開日 2018/11/07 12:02 編集部:小野佳希
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NTTぷららは、同社が運営する「ひかりTV」サービスが10周年を迎えたことなどを記念したイベントを開催。代表取締役社長の板東浩二氏が4K映像配信を含む今後のビジネス展望を語った。イベントには世界大会を4Kで生中継するミス・インターナショナルの各地域の代表77名や、プロボクサーの井上尚弥選手もゲストに駆けつけるなど華々しく10周年を祝った。


板東氏は、IPTVやOTTサービスの競争が激しくなっていることに触れ、「ブランディングに注力していかなければいけない」とあいさつ。5年ぶりにテレビCMを打つなどブランディング強化につとめていると紹介する。

NTTぷらら 板東氏

そして「ひかりTVは放送とVODの両方を提供しており、4Kにも積極的に取り組む最大規模のサービスだ」とアピール。「NTT東西の専用網を使った配信なので配信品質もセキュリティの質も高い。スマートフォンからも利用できる」と続け、「サービスの中心にはスマートTVプラットフォームがあり、これをすでに4K対応で構築できているのが強みだ」とした。

4K対応のスマートTVプラットフォームを持っていることが強みだと紹介

そして、今後の事業展開については「他社とのアライアンスがこれまで以上に重要になると考えている」とコメント。「コンテンツ事業者やサービス事業者、アプリ事業者といった方々に、我々のプラットフォームに乗っていただければ、新たなサービスや新しいことを生み出せる」と語り、他社との連携を深めてイノベーションを起こしていく考えを示した。

アライアンスにおいては、スポーツのデータ分析を行う(株)ネクストベースや、オリジナルアニメの企画制作を行う(株)IGポート、オリジナル番組の企画制作を行う(株)イーストといった外部企業に出資や業務提携していることを紹介。AIやディープラーニングを研究する(株)ABEJAとも出資および業務提携でアライアンスを組んでおり、「将来的にはユーザーごとにカスタマイズした番組編成なども提供できるようにしたい」と展望を語った。

詳細なデータを映像に組み合わせることでスポーツ中継も進化する将来像を提示

また、クールジャパン機構など4社とともに、海外展開を目指す制作会社へ資金供給するファンド「JCF(ジャパン・コンテンツ・ファクトリー)」も立ち上げて8月から営業を開始していることにも言及するなどした。

コンテンツやサービス面もさらに拡充していくとし、NTTドコモとの連携で「ひかりTV for docomo」を9月から、「dTVチャンネル」を1月から開始していることを紹介。「dTVチャンネル」では、今夏8月に開催された音楽フェス「a-nation 2018」において、国内初のドルビーアトモスによる生中継配信したことなども紹介した。

加えて、今週金曜日11月9日には「2018ミス・インターナショナル世界大会」を4Kで生中継。今年新たにスタートした卓球のプロリーグ「Tリーグ」の放映権も獲得しているなど、コンテンツの強化も着々と進んでいるとした。

そのほか、スマホに3Dフィギュアを登場させられる「ひかりTV-VF(バーチャルフィギュア)」など新たな取り組みを行っていることも紹介

そして、今後は上記のようなアライアンスのさらなる拡大、4K映像配信に加えてAIによるパーソナライズなどでのサービス・コンテンツのさらなる高度化、ホームIoTなどによるサービスの多様化、放送型サービスもモバイル向け配信してマルチデバイスの推進といった4つの軸で事業を強化していくと説明。これらによって「新しいマーケットを構築し、コンテンツ市場の拡大を図っていきたい」とした。

それぞれの軸で新たなことに取り組んでビジネスを拡大させていく考えを示した

なお、イベントには、そのミス・インターナショナル世界大会に出場する総勢77名も勢揃い。また、同社がスポンサードするボクシングWBA世界バンタム級チャンピオン井上尚弥選手のトークショーを行ったほか、2025年の大阪万博誘致運動も同社がサポートしている縁から、大阪府立登美丘高校の “バブリーダンス” の振付師であるakaneさんによるアカネキカクも登場してダンスを披露するなど、華々しいパーティとなった。それらの模様を以下に写真でレポートする。

77名のミス・インターナショナルが勢揃い


チャンピオンベルトを肩に登場した井上尚弥選手は父親でトレーナーの真吾氏、所属ジムの大橋会長とともにトークショーを展開


アカネキカクは万博誘致のためにオリジナルの「万博ダンス」を作成


松井大阪府知事からのビデオメッセージも

大阪維新の会 青野副代表も駆けつけて万博誘致の紹介などを行った


乾杯の音頭をとったMM総研の中島所長はひかりTVについて「次の10年でテレビという概念を超えるものになっていくのではないか」と評した

成田緑夢選手を板東氏と引き合わせるきっかけをつくったサンクレストの植田氏。ひかりTVのスポンサードによって海外遠征ができたことがパラリンピックでの金メダルにつながったとあいさつ


板東氏と各界の識者との対談をもとにした著作「出会いは最大のレバレッジ」を上梓。イベントは出版記念パーティでもあった

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