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バイオダイナ振動板を採用

フォステクス、漆塗りハウジングのハイエンド開放型ヘッドホン「TH909」

公開日 2018/10/12 14:56 編集部:小澤貴信
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フォステクスは、同社ハイエンドモデルとなるオープン型ヘッドホン「TH909」を10月中旬より発売する。価格はオープンだが、220,000円前後での実売が予想される。

「TH909」

フォステクスのフラグシップとなる密閉型ヘッドホン「TH900mk2」をベースに開発されたオープン型(開放型)ヘッドホン。

TH900mk2から、高級木材・水目桜に漆塗りを施したハウジングを継承しつつ、開口部にはアルミニウム製のエッチングパーツを二重に配したデザインを採用した。広帯域かつ繊細で解像度の高い音質を実現するという、自社開発バイオダイナ振動板を採用した、磁束密度1.5テスラのドライバーユニットを搭載。本ユニットの性能を引き出すシンチューニングが施されたことも特徴だ。

振動板には、超極細なバイオセルロース繊維素材を利用したバイオダイナ振動板を採用する。バイオダイナ振動板は、高度なバイオテクノロジーにより作られたというバイオセルロース繊維と他の繊維などを最適条件で配合し、低比重・高ヤング率・高内部損失という特性を持ち、繊細で解像度の高い美しい中高域再生を実現するとした。

バイオダイナ振動板

さらに振動板を、有効面積も拡大できリニアリティが高いフリーエッジ構造とすることで、振幅の大きい低中音域の忠実な再現を図っている。

ドライバーユニットには、ネオジムマグネットを使用して磁束密度1.5テスラを実現した、低歪率かつ強力という反発磁界採用・磁気回路を採用。より広大なダイナミックレンジを可能にするという。

ハウジングは、希少高級材の水目桜に老舗「坂本乙造商店」による漆塗りを施したボルドーの仕上げとなる。開口部には光の加減や角度によって印象が変わるアルミニウム製エッチングパーツを二重に配置。その開口率と各内部パーツの幾度にもわたる微調整により、聴き疲れのない自然な音場を目指した。

ケーブルは着脱式で、7Nグレードの高純度OFCアンバランスケーブル(ET-H3.0N7UB/3m)を付属。またプラグスリーブには耐久性の高いジュラルミンを用いている。

デタッチャブル・コネクタ・ポートを装備し、内部配線にも7Nグレードケーブル採用。またケーブルには、硬度が高く耐摩耗性・耐食性に優れた、ロジウムメッキ処理を施した着脱式コネクター端子を採用。ヘッドホン本体側の端子も同様のものとした。別売のXLR端子ケーブル(ET-H3.0N7BL)でバランス接続にも対応する。

専用設計のイヤーパッドには低反発性クッションを採用。耳の後方を隙間なく覆うようにフィットし音漏れを低減する低反発クッションと、厳選した高級合皮を採用することで、「長時間の使用でも心地よい肌触りと快適な装着感を提供する」と説明している。

専用設計の低反発イヤーパッド

再生周波数帯域は5Hz - 45kHz、インピーダンス25Ω、感度100dB/mW。最大入力は1,800mWで、質量は約390g(ケーブル除く)。ヘッドホンスタンドとレザーポーチが付属する。

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