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RPヘッドホンは開放/密閉を両方用意

フォステクス、胡桃無垢材のヘッドホン「TH610」やRP振動板ヘッドホン2機種

公開日 2016/04/28 19:17 編集部:小澤貴信
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フォステクスは、RP振動板を採用したダイナミック型ヘッドホン「T20RP mk3n」「T40RP mk3n」、および黒胡桃無垢削り出し材ハウジングを使用したヘッドホン「TH610」を5月下旬より順次発売する。

・「T20RP mk3n」(開放型)¥20,000(税抜)5月下旬発売
・「T40RP mk3n」(密閉型)¥20,000(税抜)5月下旬発売

T20RP mk3n

T40RP mk3n

フォステクス独自の「RP振動板」を搭載したヘッドホンの最新モデルとなる。RP振動板とは「Regular Phase:全面駆動型」方式の平面振動板のこと。

RP方式の磁気回路は、上下のマグネットを反発させることで大きな有効磁束密度を得て、その間に振動板を挟みこむという形態を採っている。これにより、RP方式の磁気回路は、振動板の振動方向に対して、対称の磁束密度分布を得ることが可能となっており、圧倒的なリニアリティーを得られる。マグネットには棒状ネオジムマグネットを採用することでより大きな磁束密度を得て、能率の大幅な向上も実現したという。

ボイスコイルに相当する部分には、ジグザグ形状のプリンテッド・コイル・パターンを採用。これにより縦方向、横方向の動きが均等になるため、特に中高音域の情報量が増すという。

本機では高耐熱ポリイミドフィルムをベース材に銅箔エッチングを施したRP振動板を採用。プリンテッド・コイル素材には銅箔を採用することで、高耐入力とさらなる音質の向上を実現。また、ベースとなるフィルム材に採用された高耐熱素材であるポリイミドを使用することで、3,000mWという高耐入力性を獲得した。

今回の製品では、業務用スタジオでの使用を前提に、ドライバーユニットのチューニングを新たに行い、よりフラットでクリアな音質を実現。広い再生帯域と優れたトランジェント特性を備えた再生が可能だという。

低反発イヤーパッドを採用。ソフトな装着感により長時間のモニタリングも快適に行えるよう配慮した。ケーブルは着脱可能な片出し方式を採用している。ケーブルは、6.3mmステレオ標準端子を用いた3mタイプと、3.5mmステレオミニ端子を搭載した1.2mタイプの2種類が付属する。

T20RP mk3nの主な仕様については、インピーダンスが50Ω、感度が92dB/mW、最大入力は3,000mW、再生周波数帯域は15Hz〜35kHz、質量は約315g(ケーブル含まず)。

T40RP mk3nの主な仕様については、インピーダンスが50Ω、感度が91dB/mW、最大入力は3,000mW、再生周波数帯域は20Hz〜35kHz、質量は約315g(ケーブル含まず)。

・「TH610」¥75,000(税抜)6月上旬発売

TH610

粘りのある高級黒胡桃無垢削り出し重硬材をイヤーカップに使用したヘッドホン。「美しい木目を活かし、艶やかな響きを実現した」としている。

磁束密度1テスラの50mm ネオジウムドライバーユニットを搭載。強力な磁気回路によって低歪率で広大なダイナミックレンジを可能としている。また、振動板には独自のバイオ・セルロース技術による「バイオダイナ」を採用。「豊かな超低域、素直な中域、プレゼンスに優れた高域を再生できる」とのこと。

内部パーツに、アルミニウム/マグネシウムを多用し、質感と軽量化を両立。バッフル板には高比重型樹脂を採用し、共振音の発生も低減する。イヤーパッドには、低反発クッションとソフトレザー調高級人口皮革を採用し、快適な装着感と高い遮音性を実現する。

ケーブルは着脱式で長さ3m。ケーブル側端子とヘッドホン本体側の着脱部接点端子には、硬度が高く耐摩耗性、耐食性に優れたロジウムメッキ処理を施している。ヘッドホンケーブルには、特殊加工により優れた導電性を発揮する純銅製高級ケーブルを採用。別売のバランス駆動用リケーブル「ET-H3.0N7BL」も用意している。

インピーダンスは25Ω。再生周波数帯域は5Hz〜45kHz、感度は98dB/mW、最大入力は1,800mW。本体質量は約375g(ケーブル含まず)。

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