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資金調達も実施

JOLED、テレビ向け大型有機ELパネルの製造技術をライセンス供与。印刷方式の普及ねらう

公開日 2018/08/23 11:57 編集部:風間雄介
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(株)JOLEDは、テレビ向けなど大型のものを含む、印刷方式の有機ELパネル生産を本格化させる。自社生産については資金調達を行うほか、他社に製造技術をライセンス供与することも同時に行う。

同社は今年4月、石川県能美市に「JOLED能美事業所」を開設世界初の印刷方式有機ELディスプレイの量産工場として、2020年の稼働開始を目指すと発表した(関連ニュース)。

本日JOLEDはデンソーや豊田通商、住友化学などを引受先とする第三者割当増資により、総額470億円の資金調達を実施したと発表。印刷方式の有機ELディスプレイの量産を迅速に行うことが目的とし、「今後も適宜必要となるタイミングで資金調達を行う」としている。

さらにJOLEDは、産設備の開発設計を行うパナソニック プロダクションエンジニアリング、ディスプレイ製造工程での各種装置と関連サービスを提供するSCREENファインテックソリューションズと3社で、主にテレビ向けの、印刷方式による大型有機ELディスプレイ製造技術をライセンス供与すると発表した。

他社にも技術をライセンス供与することで、印刷方式を広く普及させるのがねらい。「拡大を続ける有機ELテレビ市場の成長を取り込んで自社の成長と事業の拡大につなげるべく、早期事業化を目指す」としている。

現在、テレビ向けの大型有機ELパネル生産はLGディスプレイが大半を占めており、蒸着方式で生産している。これに対して印刷方式は生産工程がシンプルで、JOLEDでは「材料利用効率や設備投資の面で大きなメリットがある」と説明している。

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