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「IFA NEXT」もさらに大きく

「IFA2018」の見どころをメッセ・ベルリン担当者に聞く。今年は自動車関連エリアも新設

公開日 2018/04/19 07:50 山本 敦
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■IFA、CE Chinaに続く “第3のCEショー”「CE Week」とは

今年、メッセ・ベルリンは新たなコンシューマー・エレクトロニクスイベント「CE Week 2018」をアメリカのニューヨークで立ち上げる。6月20日・21日の2日間、マンハッタンのジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センターで開催される。


メッセ・ベルリンでは2016年から、中国のシンセンでコンシューマー・エレクトロニクスショー「CE China」を開催している。CE WeekとCE China、それぞれのショーが帯びている使命は深い所でリンクしているとハイテッカー氏は語る。

「CE Chinaは今年で3回目の開催を迎えますが、このショーが誕生したおかげでIFAと中国のエレクトロニクス市場との結びつきが以前よりも格段に強くなっています。一昨年と昨年は、ともにIFAに中国から多くのトレードビジターが足を運ばれています。CE Weekをアメリカに立ち上げることで、IFAとアメリカのエレクトロニクス市場との結びつきを強化する狙いもあります」(ハイテッカー氏)。

CE Weekは一般のコンシューマー向けではない、純粋なBtoB向けのトレードショーとしてスタートする。開催の規模・期間ともにコンパクトなものになりそうだが、ハイテッカー氏はやはり「クオリティの高いショー」にすることにこだわっており、著名なブランドとレベルの高いプロダクトやサービス、テクノロジーを集めてトレードビジターと出展者のネットワーキングを促すという。

「コンシューマー・エレクトロニクス業界にとって3つの大きなメインマーケットである、欧州・中国・アメリカをつなぐ大きなうねりをIFAを中心に作りたい」。ハイテッカー氏とコスロフスキー氏は揃って意気込む。

あらためてCE Chinaの手応えもコスロフスキー氏に聞いた。今年は5月3日から5日まで、例年と同じシンセン・コンベンション&エキシビジョンセンターで開催される。

今年のCE Chinaは5月3日 - 5日に、中国・深センにて開催される

「IFAに参加するブランドから、IFAを基点に欧州だけでなく、アジアやアメリカのマーケットにも進出したいという声は、日頃から寄せられていました。CE ChinaとIFAがリンクすることで、中国をはじめ、台湾やインド、成長著しいタイやフィリピンなどの地域へのリーチが深まりつつあり、ネットワークの広がりを感じています。これまで以上に中国市場へのパイプを太くしながら、アジアでの地に足の付いたブランディングと製品の展開をサポートできる体制を固めていきたいと考えています。これからCE Chinaを、ますます出展いただく価値のあるイベントに育てていきます」(コスロフスキー氏)

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