HOME > ニュース > デノン、13ch/約1600W出力の “モンスター級” AVアンプ「AVC-X8500H」。HDMI 2.1やAlexaにも対応予定

AVアンプとして世界初のアトモス 7.1.6に対応

デノン、13ch/約1600W出力の “モンスター級” AVアンプ「AVC-X8500H」。HDMI 2.1やAlexaにも対応予定

公開日 2018/01/17 11:00 編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

パワートランジスター「DHCT」についても、先行するモデルと同様にアイドリング電流保証用のデバイスを内蔵して、アイドリングの安定度を向上。また、薄膜技術によりトランジスターの熱抵抗を下げ、放熱性も改善している。これによりスピーカーに瞬時に過大な電流を供給した場合でも安定したアンプ動作が実現できる。

パワートランジスターにアイドリング保証用のデバイスを内蔵。さらに足部に温度検出回路を搭載して、電流リミッターの排除を実現した

また、パワーアンプの出力トランジスターの足に温度検出回路を搭載することで、異常温度上昇時の保護を実行。従来のヒートシンクでの検出に比べて即時の検出が可能となるため、電流リミッターの省略が可能となり、リミッターに制限されない電流供給が可能になっている。

パワーアンプ初段の差動回路に用いる入力素子には、デュアル・トランジスターを採用。これにより差動回路を構成するトランジスターの特性差が最小となり、温度ドリフトの最小化を実現。また、カレントゲインの差が小さくでき、DCオフセットの最小化も実現。これらにより、微小信号の再現とパワフルな低域駆動を両立させることに成功したという。

徹底したノイズコントロールも実施。デジタル電源回路のスイッチング周波数を最大で従来の約3倍にすることでスイッチングノイズを可聴帯域外へシフトさせ、再生音への影響を排除。また、デジタルオーディオ回路の電源はESRの低いELNA社製の導電性高分子コンデンサーを使用し、電源から発生するノイズを徹底的に除去する。

全ch信号を32bitへ拡張する「AL32 Processing」を搭載

デジタル信号に対して独自のアルゴリズムでビット拡張を行い本来のアナログ波形に近づける「αプロセッシング」技術。AVC-X8400Hは、マルチチャンネル音声にも対応して全チャンネルを32bit信号にアップコンバートする「AL32 Processing」を搭載している。

自動音場補正はAudyssey Multi EQ XT32を採用。最大8ヶ所で測定したデータを解析して補正を行う。2台のサブウーファーを接続した際に個別に特性を測定してそれぞれ最適な補正を行うSub EQ HTにも対応。詳細な補正の設定が行えるインストーラー/エキスパート向けアプリ「Audyssey MultEQ Editor」アプリにも対応している。

HDMI入力はDolby Vision、HLGなど最新規格に対応

HDMI端子は8入力/3出力を搭載。その全てが4K映像コンテンツに対する著作権保護技術「HDCP 2.2」に対応。4K/60p信号のパススルーが可能で、4K/60p/4:4:4/24bit、4K/60p/4:2:0/30bit、4K/60p/4:2:2/36bitの映像フォーマットに対応する。HDR(High Dynamic Range)、広色域を実現するBT.2020にも対応している。HDRについては、HDR10、Dolby Vision、HLG(Hybrid Log- gamma)に対応する。

HDMI出力端子(Monitor 1)は、ARC(Audio Return Channel)に対応。さらにはファームウェア・アップデートにてeARC(Enhanced ARC)にも対応予定となる。eARCでは、従来のPCM/Dolby Digital/Dolby Digital Plus/DTS/AACに加えて、ドルビーアトモスを含むドルビーTrueHD、DTS:Xを含むDTS-HDマスターオーディオにもテレビ側からAVアンプへリターンして再生することができる。

HEOS対応のネットワーク機能を搭載

HEOSに対応した自社開発の最新ネットワークモジュールを搭載。高スペックのSoCとメモリーの採用によって、高速処理を実現。安定したWi-Fi接続を実現する。無線LANは5GHz/2.4GHzに対応。対応規格は11b/11g/11a/11nとなる。

ネットワーク/USBメモリーからの音楽ファイル再生は、5.6MHz・2.8MHz DSD、192kHz/24bitのWAV・AIFF・FLAC、96kHz/24bitまでのALACなどの再生が可能となる。AirPlay、インターネットラジオ機能も備える。

次ページHEOSに対応。Amazon Alexaへの対応も予定

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

製品スペックやデータを見る
  • ジャンルAVアンプ
  • ブランドDENON
  • 型番AVC-C8500H
  • 発売日2018年2月中旬
  • 価格480000
【SPEC】●搭載パワーアンプ数:13ch ●定格出力:150W+150W(8Ω、20Hz 〜 20kHz、THD 0.05%、2ch駆動) ●実用最大出力:260W(6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動、JEITA) ●適合インピーダンス:4Ω〜16Ω ●HDMI端子:入力×8(フロント×1)、出力×3(モニター×2、ゾーン2×1) ●アナログ映像入出力端子:コンポジット入力×4、コンポーネント入力×3、コンポジット出力×2(モニター×1、ゾーン2×1)、コンポーネント出力×1 ●音声入出力端子:アナログ音声入力×7、フォノ入力×1、7.1ch入力×1、光デジタル入力×2、同軸デジタル入力×2、15.2chプリアウト×1、ゾーンプリアウト×2、ヘッドホン出力×1 ●その他の入出力端子:Denon Link HD×1、Network×1、フロントUSB×1、リアUSB×1(5V/1.5A 給電専用)、Wi-Fi/Bluetoothアンテナ端子 × 2、セットアップマイク入力×1、RS-232C×1、DCトリガー出力×2、リモートコントロール(IR)入出力×各1 ●外形寸法:434W×195H×482Dmm (アンテナを寝かせた場合、フット、端子、つまみ、アンテナを含む) ●質量:23.3kg