ドルビー・アトモスのデコードに対応

<CES>ゼンハイザーから初のサウンドバー登場 - 独自の立体音響技術「AMBEO」を搭載

山本 敦
2018年01月11日
CES 2018に出展するゼンハイザーが、独自の立体音響技術のブランド「AMBEO(アンビオ)」のカテゴリーに連なるサウンドバーを発表した(関連ニュース)。年内にコンシューマー向け商品として発売を予定している。CES会場で試聴・取材した。

13基のスピーカーユニットとアンプを内蔵したAMBEOサウンドバー

ゼンハイザーにとって、コンサートホールの臨場感をありのまま再現する立体音響システム、あるいはそのためのテクノロジーは、事業の柱であるヘッドホンやマイクと同等に力を入れて取り組んでいる分野だ。長年に渡って取り組んできた独自の立体音響技術を2016年に “AMBEO” としてブランディングを初めて、最初に発売されたプロダクトが360度の音をキャプチャーするマイクロフォン「AMBEO VR MIC」。こちらは日本でも発売されている。

続いて登場したのがiPhoneのLightning端子に接続して、カメラアプリで動画を撮りながらバイノーラル録音が楽しめるヘッドセット「AMBEO SMART HEADSET」だ(関連ニュース)。こちらは残念ながらまだ日本で発売されていないアイテムだが、北米ではアップルストア限定モデルがローンチされたばかり。筐体色をブラックとしている。

バイノーラル録音に対応する「AMBEO SMART HEADSET」

そして第3弾の製品となったのがサウンドバーだ。「8年前から開発を続けてきたモデルが、ようやく商品化へあと一歩の段階に近づいた」と、デモンストレーションの説明に立った開発責任者のGregor Zielinski氏が感慨深げに語っていた。

AMBEOのサウンドバーの開発を担当するゼンハイザーのGregor Zielinski氏

本体に搭載する13基のスピーカーユニットを1台ずつ専用アンプで駆動。ルームキャリブレーション機能により、室内の音響状態を測定して最適なパフォーマンスを発揮するための機能も搭載される予定だという。

天面にもユニットが配置される

「単体でサブウーファーを必要としないほど、自然な重低音が再現できることが大きな特徴」とZielinski氏が語る。ドルビー・アトモスの立体音響のデコードに対応しており、壁反射を活かした臨場感あふれるサラウンドを複数のコンテンツで味わうことができた。デモンストレーションではマルチチャンネル配置のフィジカルなスピーカーによる9.2ch再生のシステムとスイッチしながら、サウンドバー1本で引けを取らないパフォーマンスを確認することができた。

テレビの前に設置された様子

本体には3基のHDMI入力と1基のHDMI出力、光デジタル入力/アナログ音声入力などが設けられる予定。通常のステレオ音源をマルチチャンネルサラウンドにアップミックスもできるという。Zielinski氏は「順調に開発が進めば、秋に開催されるIFA2018の頃に最終決定したデザインや価格をお伝えできるだろう」と語っていた。

(山本 敦)

関連記事